【第四十話】 ページ44
理解不能な怒涛の日々が過ぎ、
いつもと変わらない日が4日ほど続いた朝。
今日も今日とてAは夢の中にいた。
Aは前日から薄暗い和室のワンルームに軟禁されている。
軟禁と言っても、別に犯罪に巻き込まれているわけではない。
「Aさん?Aさん!」
「んー、なんだよ。」
ゆさゆさと肩を揺する山崎を横目に見る。
「なんだじゃないですよ!寝てんじゃないですか!」
おおあくびをかますA。
「寝てない、ちょっと目瞑ってるだけだよ。」
「嘘つけ!!寝てんじゃねーか!
もう、しっかりしてくださいよ…。
張り込みだって任務ですよ?」
はぁとため息をつく。
「大体張り込みなんてやってらんないってのー。
なんで私が張り込み?密偵?監察の仕事だろ?」
山崎と一緒なのがまた厄介だ。
ただでさえ退屈な張り込み。
山崎みたいなジミーといるとより一層退屈に感じる。
その上あんぱんと牛乳に塗れた生活を送るのだ。
山崎が妖怪化しない様見張るのもAの仕事というわけだ。
「私はもっとこう派手なやつをやりたいの!
斬り合いとかバズーカとかさ!」
「そんなのよくあったら困るでしょ!」
ほら、Aさんもちゃんと見て、と双眼鏡を押し付ける。
深くため息をつきながら渋々起き上がり膝を抱えた。
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やま - 次の話が気になります!!更新頑張って下さいね (2022年10月13日 17時) (レス) @page40 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ☆さん» ありがとうございます!嬉しくて何度も読み返してしまいました笑ゆっくり更新していくので気分転換がてら読んでもらえたら嬉しいです☺︎ぜひまたコメントお願いします♡ (2022年9月4日 10時) (レス) id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - とっても好きです。21話の夢主ちゃんの言葉が、単純で、重くて、強くて、読んでいて圧倒されました。更新の度にわくわくしながら読ませてもらってます🙇♀️無理はなさらず、頑張ってください💖 (2022年9月1日 20時) (レス) @page25 id: f76d03d4ec (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - まつたけさん» ありがとうございます!最近一段と亀更新ですが楽しんで貰えると嬉しいです!またぜひコメントお待ちしてます☺︎ (2022年8月31日 13時) (レス) @page24 id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説すごく好きです。 (2022年8月15日 19時) (レス) @page22 id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:威杜 | 作成日時:2022年6月18日 2時