真選組の精鋭隊士なのに攘夷思想が芽生えそうです。【銀魂】

【第二十六話】 ページ30

お揃いの部屋着を着てソファに対面で座る。


低いテーブルには酒やつまみが並んでいた。


「Aちゃん、未成年だよね？」


「18です。」


「だから未成年じゃねぇか。」


Aの意外な一面を見た。


酒やら煙草に手を出すイメージはこれまでなかったように思う。


「俺知らねぇからな、怒られても。」


「まあまあ、慣れてるんで。」


そう言いながらプシュッと音を立ててお互いの缶の栓を開けた。


乾杯、と言いつつ杯を合わせる。


「そんで、なんの話だ？」


え？と言うAの顔は初めての飲酒に早くもほてり始めていた。


「話があるなんて言いました？」


「何もないのに来る時間じゃねぇだろ。

最初から酔ってたなら分かるが、

大方誰かと飯でも行ってたんじゃねぇの？」


何かある、と銀時の勘が言っていた。


図星なAはたじろぐ様子も無くじっと銀時を見据えていた。


「なんで分かっちゃうんですかねぇ。」


話っていう話でもないんですけどね、


「なんだか最近様子がおかしいんで、旦那は何か知らないかと思って。」


「様子がおかしい？」


「えぇ。

まあ特に土方さんと総悟さんですね。」


ポリポリと柿ピーのピーナッツだけを摘んで食べる。


「あいつらがおかしいのなんていつもの事じゃあねーか。」


まあそれはそうなんですけどと口籠る。


なんとも言葉に言い表せない感情になんとか名前をつけようと、

言葉を探した。


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