【第十四話】 ページ18
「わぁ…すご…」
初めて足を踏み入れた店内は、予想の外シンプルな造りをしていた。
しかしながらシンプルの中にどこか気品を感じる内装である。
黒を基調とした天井の高い店内はなんとも言えぬ豪華さを放っている。
綺麗な店内に呆気に取られていると、すかさず案内役と見られる男が駆け寄ってきた。
「いらっしゃいませ。ようこそお越しいただきました。
ご予約は頂戴しておりますでしょうか?」
「土方だ。」
名前を述べる土方。
後ろで理解の追いつかないA。
店は決まってないって言ってたのに…
予約してるってこと?
「土方様ですね。
…失礼ながら土方様のお名前でご予約は承っていない様なのですが…。」
心の中で間違えてやんの、と呟き、
にやにやと口角を上げるA。
「あぁ、悪い。
真選組で入ってると思うんだが。」
え
「お名前を存じ上げず失礼いたしました…!
以後
ご予約頂戴しております、どうぞこちらへ。」
店員に続いて店内へ進む。
螺旋階段を上り、奥の個室席に案内された。
大きく
低層階からでも夜景を望める様、周りに建つ建物まで全て買収しているとの噂はどうやら本当の様だ。
Aは依然として訳がわからないと言った表情を浮かべながら、ただ土方の後をついて対面のソファに腰掛ける。
「では、お料理は順番にお持ちいたしますので。
ごゆっくりどうぞ。」
案内役が部屋の扉を閉め、沈黙に包まれた。
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やま - 次の話が気になります!!更新頑張って下さいね (2022年10月13日 17時) (レス) @page40 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ☆さん» ありがとうございます!嬉しくて何度も読み返してしまいました笑ゆっくり更新していくので気分転換がてら読んでもらえたら嬉しいです☺︎ぜひまたコメントお願いします♡ (2022年9月4日 10時) (レス) id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - とっても好きです。21話の夢主ちゃんの言葉が、単純で、重くて、強くて、読んでいて圧倒されました。更新の度にわくわくしながら読ませてもらってます🙇♀️無理はなさらず、頑張ってください💖 (2022年9月1日 20時) (レス) @page25 id: f76d03d4ec (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - まつたけさん» ありがとうございます!最近一段と亀更新ですが楽しんで貰えると嬉しいです!またぜひコメントお待ちしてます☺︎ (2022年8月31日 13時) (レス) @page24 id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説すごく好きです。 (2022年8月15日 19時) (レス) @page22 id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:威杜 | 作成日時:2022年6月18日 2時