魔法学園の出来損ない【歌い手】

spell 8 ページ9

youside


やってしまった.....



姉が怖いからって





逃げた



逃げて



逃げて



ばかみたい




なんで




こんなこともできないの？




ばか









「はぁ.....」


ギシギシ床の悲鳴を聞きながら

大人の館へ戻る
　

「お風呂はいらなきゃ.....」

学園の浴場時間を確認しながら用意をする









白い湯気の中同じクラスの人から冷たい目線を避けるように

お風呂を済ます




浴場のドアをあけると




さ「あ！！」



「！？」



う「お〜」


「！？！？」


し「？え。めっちゃかわいいやん！このこ？今日言ってた子」


せ「うらたん.....はよもどろ見回りきたらいややん」



なんで.....！？





わぁっ！SRクラスの女子から小言がっ.....




なにあいつ あの人たちに..... みて髪白いわぁ？




いたいっ...

耳をふさぎながらひたすらに目的地から離れてく






「はぁっ...」



気が付くとテラスにいて



さ「ねえ、なんでにげるん？」


「．．．殴るんでしょ？」


さ「しないって！ただ友達に.....」


「噓つき、友達？大図書館にいたから？やめて！また髪のことで.....」


さ「ええやん〜！白い髪、素敵やで？」



だめなのに、ダメなのに、髪のことを褒められたことが嬉しくて



「ほんとに？」



「ほんとに。」




うるんだ声で貴方が揺れて見えた。

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