九十話 看病 ページ46
「よし、派手に熱が高いらしいからな。馬鹿は風邪ひかねぇって言うのは迷信らしいな。太刀川で説が嘘だったと証明されたからな」
「開始早々喧嘩売ってんのか」
「体調が派手に悪い時は寝るのが1番だからな。俺達のことは気にせずゆっくり寝とけ」
「寝るからシャドーボクシングすんのやめてくんない?」
何、寝かせるってまさかの物理?
「ほら、太刀川。りんご一緒に食うか?」
「ん、りんご?いらない」
「そうか。これお前の厨にあったものなのだがね」
「待て。お見舞いの品じゃねぇのかよ。それ元々俺のなら最初からそう言えよ。」
伊黒おかしいだろ。珍しく優しいと思ったらその林檎俺のかい。
「桃や梨や苺やぶどうもあるぞ」
「桃も梨も苺もぶどうも全部俺のもんだよ!」
「Aさん。僕梨食べたい」
「自分で剥いて食べなさい!!」
「おい、太刀川。己の継子が食いたいと願うならそれを叶えるのが柱の務めだろ」
「まじお前ら何しに来たんだよ!」
頼むから看病しねぇなら帰ってくれ。
土下座するから。
「おい、A。なんか飯食わせろ」
「実弥にいたっては看病する気すらないな」
「太刀川は料理が出来るのか?」
「冨岡、期待した目でこっち見ないで」
つか普段仲悪いくせになんでこういう時に限って一緒に屋敷にやってくるんだよコイツら
「俺あれ食いたい。なんか鯛を派手に煮詰めたみたいなやつ」
「アクアパッツァ?」
「俺は甘いのがいい。この前作ってくれたあの整髪料みたいな名前の……」
「それムースのこと言ってる?」
宇髄も伊黒もうろ覚え過ぎだろ。
「太刀川、俺は和食がいい。」
「もう俺が作ることは確定なのね。」
確かに体調は悪くねぇけど一応熱あるんだよ俺
「冨岡は何食いたい?」
「外国っぽい料理なんだが名前が思い出せない。」
「ふーん。俺分かるかもしれない冨岡がわかる範囲でいいから教えてくれ。」
そう言えば必死に思い出そうとする冨岡。
なんか皆外国の料理にハマってんな。
「あ、思い出した。」
「ん、言ってみ。」
「驚いたら少し漏らしちゃったみたいな料理」
「まさかそれアヒージョのこと言ってんのか」
そう言えばそれだ!と言いたげな顔をする冨岡。
いい加減にしろ。冨岡はスペインに土下座してこい。
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まよー - もう神作品です、夜中に笑い転げました (7月13日 1時) (レス) @page22 id: 4ebe815f43 (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 夢主のツッコミで笑いすぎて死にそうwww (2021年10月16日 0時) (レス) @page14 id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
12777ef7a7fv5w2(プロフ) - 呼吸の名前を出してください。お願いします。 (2021年2月26日 21時) (レス) id: f5ad5d7db2 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 面白すぎる、、ツッコミのキレが半端なさすぎです。 (2020年12月6日 22時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
朧 - やばいてw 伊黒の恋愛感情=鬼舞辻無惨が藤の花の傍でタップダンスw (2020年11月29日 20時) (レス) id: 30e17e49e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月25日 21時