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八十三話 稽古の話 ページ38

胡蝶妹を説得してようやく退院出来た俺は無一郎と帰路に就いていた。


「は?お前俺が寝てる間に最終選別に合格してたの?」

「うん。心配かけたくないし」

「どうしよう。継子がしっかりし過ぎて師範ちょっと寂しいよ」




俺は任務後二週間眠り続けていたらしい。

これは単純に怪我のせいではなく呪詛も関係しているのだろうが。



「これからも…稽古はつけてください…」

「嗚呼。すげぇな無一郎は…選別突破おめでとう」

「!」







頭を撫でまくれば無一郎は下を向いてしまった。

分かってるよ…照れてんでしょ?師範にはまる分かりよ





「俺のいない間はあの馬鹿トリオに鍛えてもらってたんだろ?どうだった?」

「不本意だったけど役にはまぁ立ってました」

「アイツら馬鹿だけど一応先輩だからね?」



なんて上から目線なんだ……

しかしこんな鬼にやられた師範に教わるより成長はやいだろうに…




「宇髄はなんか言ってたか?」

「………覚えてないです。でも骨折られました。」

「は!?」



あいつは多分「祭りの神である俺に稽古つけて貰えることをありがたく思え!」とかそういう知能指数の低そうな発言したんだろうなぁ。


だがそれを冷却スプレー並に冷たい無一郎が黙って聞く訳もないだろうし稽古も鬼レベルに厳しくされたんだろうな。



「おい、どこ折られたんだ?」

「えぇと…なんか腕の骨の………豚骨って所」

「それ多分橈骨(とうこつ)な。」

「あぁ、それだ。」



豚骨ってお前……確かにちょっと名前似てるけど!



「あ、伊黒はどうだ?」

「なんかネチネチしてました」

「大丈夫。それがアイツのアイデンティティだから」

「でもなんか甘露煮?って人が来ると稽古中断してどっか行ってました」

「何やってんだあのラブコメ柱は。」




ほんとに甘露寺ちゃん好きだな





「実弥は?」

「誰?」

「もう存在すら認識されてない俺の親友不憫過ぎる」


絶対このメンツだったら実弥が一番まともだったろ







……………………………


ちなみに橈骨と豚骨の間違いは看護科である作者が一度やらかした実話です。

先生に「お前は患者の骨でラーメンでも作るんか?」と本気で頭を心配されました。

八十三話 イエティ→←八十二話 背中の重み



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まよー - もう神作品です、夜中に笑い転げました (7月13日 1時) (レス) @page22 id: 4ebe815f43 (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 夢主のツッコミで笑いすぎて死にそう‪w‪w‪w (2021年10月16日 0時) (レス) @page14 id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
12777ef7a7fv5w2(プロフ) - 呼吸の名前を出してください。お願いします。 (2021年2月26日 21時) (レス) id: f5ad5d7db2 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 面白すぎる、、ツッコミのキレが半端なさすぎです。 (2020年12月6日 22時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
- やばいてw 伊黒の恋愛感情=鬼舞辻無惨が藤の花の傍でタップダンスw (2020年11月29日 20時) (レス) id: 30e17e49e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月25日 21時

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