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八話 闇の中 ページ9

宇髄side



「起きろ実弥、宇髄。」




目を開ければ無駄に整った太刀川の顔があり驚く。

急いで起き上がり周りを周りを見渡せば薄暗くジメジメしていて少し暑く感じた。



「あちぃし湿気がすげぇし地味に居心地が悪ぃな。」

「何言ってんだよ宇髄。お前のご実家はこういう気候だからへっちゃらだろ?」

「誰が熱帯雨林出身のゴリラだ!」

「そこまで言ってねぇだろ」

「ふざけてんじゃねぇよテメェら。おい、A。俺たちはこれからどうすりゃいいんだァ?」



太刀川に不死川がそう問う。
確かに今はあの幽霊の中…出入口さえわからず太刀川だけが頼りの綱だ。




「あ?それなら問題ねぇよ。俺らの声はあいつに聞こえてる。なんせここはあの生霊の中だからな。」



そして歩き出す太刀川に慌てて着いていく。


「つぅか俺任務あったんだった。」

「なのに着いてきたのかよ不死川。」

「なんか人がどんどんいなくなってるっていう村での任務だろ?それなら問題ねぇよ。」

「…………そうかァ。」

「?」



しばらく歩けば鳥居がありそれをくぐればそこには不死川の背丈よりやや低め位の木が生えていた。




「これが生霊とその宿主を繋ぐ核だ。」



すると太刀川はその木に札を貼り話しかけ始める。




「おい、なんで宇髄を付け回してたんだ。」

「……」

「素直に言え。さもなければお前を消すぞ。」

「……め…れ………」

「あ"?聞こえねぇよ。シャキッと喋れ。」

「一目惚れだったの!」




その声は若い女の声で突然の大声に俺と不死川は驚く。太刀川は動じず更に話を進めていく。



「きっかけは?」

「鬼に襲われて……死にそうになってたのを助けてくれて…その姿見て好きになっちゃったの!」

「ほーそれで?」

「すぐに……話しかけて名前聞いたけどその後すぐに村から出ていっちゃって…宇髄さんって言うことしかわからなくて。彼のことが気になって夜も眠れなくてずっとずっと考えていたらいつの間にか夢にまで宇髄さんが出てきて…せめて夢の中だけでも一緒にいたくてずっと着いて行って……」





なるほど。その夢が夢ではなく生霊として分離した己であり、寝ている時は生霊として俺について行きていたのだろう。



「愛が強すぎて生霊ねぇ…?」



隣の太刀川は面倒くさそうな顔をしていた。

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病葉 - ……………ってか五条悟ぅぅぅぅ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 5950959ea4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最高に面白かったです!!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - cvを中村悠一さんイメージにしてくださってありがとうございますm(_ _)m (2020年9月5日 21時) (レス) id: 66cf0f24ad (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - ↓空気読まないコメント (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - 弁護士と書いて実.弥と読むw (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月15日 19時

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