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三十話 悲報 ページ31

「ぎゃあああ!!」

「…………終わったか。」




最後の鬼の首を斬り落とし鞘に刀をしまう。
多かったが血鬼術は使う鬼はおらず、数だけの鬼だった。

任務場所である森をぬけゆっくり歩いていれば肩を叩かれた。




「おいっ、A。」

「あぁ、実弥か。」




その正体は実弥で白い羽織を濡らす返り血を見て彼も任務だったのだと察する。



「お前その腕……また無茶な戦い方したのか。」

「自分の血を使っておびき寄せただけだろ。」

「あんま自傷行為するんなよ。一応俺ら友達だしこう見えて結構心配してんだからな。」

「……おぅ。」



そして二人で雑談しながら歩いていれば鴉が飛んできて通達を叫ぶ。



「花柱・胡蝶カナエガ上弦ノ弐トノ戦イニヨリ殉職!!ナオ上弦ノ弐ニハ日の出ト共ニ逃走!」

「「!」」




急いで走り蝶屋敷へと向かう。

そして数刻で着いた蝶屋敷はその家主が亡くなったと感じさせないほど華やかな蝶が飛んでおり静かで儚かった。




「アオイ…」

「太刀川さんっ…!」



涙で顔を濡らすアオイは俺を見つけると更に大きな瞳から沢山の涙を流した。
蝶屋敷はよく寄ってることもあり皆(しのぶを除く)と仲が良い。



「カナエ様が…!私、何も…出来なくて…!」

「我慢すんな。いっぱい泣け」


アオイの小さな体を抱きしめて止まらない嗚咽をひたすら黙って聞き流した。

その時ばかりはセクハラと叫ぶ胡蝶妹もおらず、実弥も黙ってたっているだけだった。

三十一話 期待→←二十九話 花の死相



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病葉 - ……………ってか五条悟ぅぅぅぅ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 5950959ea4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最高に面白かったです!!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - cvを中村悠一さんイメージにしてくださってありがとうございますm(_ _)m (2020年9月5日 21時) (レス) id: 66cf0f24ad (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - ↓空気読まないコメント (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - 弁護士と書いて実.弥と読むw (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月15日 19時

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