一話 胡散臭い男 ページ2
縁側で寝転びながら本を読む。
隊服は少しはだけており日差しを浴びて紺色の髪はその光を反射する。
色男だがそのだらけた姿は胡蝶が見たらきっと呆れた表情をするだろう。
そんな男。霊柱の太刀川Aの屋敷に大きな声が響き渡る。
「太刀川ァァァあ!!ちょっと不死川を派手に祓ってやってぇえ!!」
「またァ?」
太刀川はのそりと立ち上がり玄関へと向かう。
そして戸を開けた瞬間「うわっ」と声を漏らし引いた目で不死川を見る。
「実弥、お前………人殺した?」
「んなわけねぇだろ。殺すぞ。」
「全然信憑性がねぇな。」
現れた不死川は宇髄に肩を支えられげんなりしている。
「頼む太刀川。幽霊やり過ごすのはお前の家しかねぇんだよ。」
「俺の家は防空壕か。」
しぶしぶ二人を家に招き入れる。
「読みかけだったのに…」と、呟きながら嫌そうに歩く太刀川を見てなんだかんだ言って入れてくれんだなと宇髄は苦笑する。
「ほら、実弥。シャキッと立て。」
“パンッ!!”
手と手を勢いよく合わせて太刀川は目を瞑る。
すると途端に不死川は肩に漬物石でも乗っていたような重い感覚がなくなる。
「肩がかりぃ………」
「良かったじゃねぇか!」
流石太刀川!と、宇髄がバンバン太刀川の背中を叩く。
「にしてもお前は相変わらず霊によく取り憑かれるなぁ、実弥…モテ期来たなこりゃあ。」
「よっ、幽霊界の色男!」
「頼むからお前らは苦しんで死んでくれぇ…」
これは霊媒師である柱、太刀川Aの日常である。
1919人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
病葉 - ……………ってか五条悟ぅぅぅぅ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 5950959ea4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最高に面白かったです!!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - cvを中村悠一さんイメージにしてくださってありがとうございますm(_ _)m (2020年9月5日 21時) (レス) id: 66cf0f24ad (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - ↓空気読まないコメント (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - 弁護士と書いて実.弥と読むw (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月15日 19時