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「進級早々サボりかよ」
静かな屋上、感傷に浸る私の隣にドスッと腰を降ろすこいつは、きっと。
「…なに、冷やかしに来たの」
「そーそー。振られてどんなツラしてるかなーって」
「…最低」
「うそだよ」
ケラケラ笑うこいつは中学からの同級生で、何故かずっと同じクラス。
そして今年も、同じクラスだ。
「てか何で知ってんのよ」
「何でも知ってんのよ」
宮舘君に彼女がいるのを知っているのはわかる。
だから振られた事も知ってるんだというのも。
だけど、私が宮舘君の事を好きだという事もついさっき告白したばかりだという事も、深澤に言った覚えはない。
「ダテさんに彼女がいるのも、Aがずっとダテさんの事好きだったって事もね」
「…だから、なんでよ」
まぁ(文字通り)顔の広い深澤のことだから、どこからか耳に入ることくらいなんとなく予想は出来るけど。
「ダテさんに聞いたんだよ」
「…え」
「うそうそ」
「……はぁ？」
「たまたま、お前とダテさんが屋上行くとこ見えただけ」
じとっと睨めば、「いやほんとにほんとに、たまたまだって」と全力で否定する。
別にたまたまだろうが、そうじゃなかろうが、そんなのはどうでも良いのだけど、何をそんなに焦っているのか、やっぱ深澤はアホだな、と思った。
「私が宮舘君の事好きっていうのは？何で」
「まぁそれはあれでしょ。ほら、分かりやすいし、お前」
なんだそれ。…でも、まぁ。
「…今は深澤のそのウザさが丁度いいや」
「え、なに素直じゃん。告白したら人格も変わんの？」
「いや、嘘だし。ウザイって言われてんだよ君」
アホなのかマヌケなのかバカなのか、ヘラヘラ笑う深澤に、まぁ、少し、気分は軽くなったのは事実だから。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
