寮生 ページ7
ンダホ「あぁあったあった、はい!」
私をカーペットに座らせて、ぺたっ!と脚に絆創膏を貼ってくれた…ンダホくん。
凄いや、なんか痛くない気がする。
『ありがと、ンダホくん』
そう言うとンダホくんはいいえ!と笑った。
人懐っこい感じのンダホくんだけど、マサイくんの方は本当に…なんというか、クールで。
黙ってコーヒーを煎れ、ソファに腰をかけて飲み始めた。
『私が家政婦って知ってたの?』
ンダホ「うん、学園長に言われてたからね」
救急セットを直しながら言ったンダホくん。
連れてこられたリビングにはダンボールがたくさん置かれていたけど、綺麗で広い。
壁に猫のシルエットのシールなんか貼っちゃって、
かと思えばレスラーのシールを貼ってたりしていて。
『ここの掃除は?』
ンダホ「大体マサイかモトキだよね、ね。」
マサイ「お前らが汚すからね」
どうやら、マサイくんは綺麗好きで、ンダホくんは少しだらしないみたいだ。
こんな人達私の学年にいたんだなあ……。
『あとの5人は??』
ンダホ「まだ学校じゃない?あ!いや!ダーマはいるかも!!だあーーーまあーー!!!!」
いきなり隣で叫び出すンダホくん。
ダーマって…あだ名かな。
「なにぃー?」
2階から降ってきた声。
これがダーマって人の声か……。
ンダホ「ちょっと下来て!紹介するから〜」
「はぁ?ちょ、これが終わってからな!」
ンダホ「了解でーす。ダーマ、今スマブラしてるっぽい。」
『ああ…ゲーム』
ンダホ「あいつ、ちょっと人見知るとこあるけどいい奴だから!安心してね、」
そうしてまたニカッと笑ってくれたンダホくん。
和むなあ。
人懐っこいし、優しい。私ンダホくんすき。
ンダホ「マサイなんか飲み物出してあげて。」
マサイ「ダホしろよ」
ンダホ「これ作り方わかんないの」
マサイ「ならいいだろ」
そんな言い合いをして、むすっとしてしまったンダホくんに、機嫌が悪そうなマサイくん。
ん?なんか、空気悪くない……?
マサイ「はぁ。」
ため息をついたと思えば、立ち上がったマサイくん。
『あっ、いいよ!マサイくん』
マサイ「…」
マサイくんは何も言わず、目も合わさずに紅茶を煎れてくれた。
『ありがとう』
マサイ「…」
待ってこれ………違う。
これ、クールなんじゃなくて、
『ねぇ、マサイくん?』
マサイ「…なに?」
嫌われてるんだ。
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途時(プロフ) - 続き楽しみです!頑張ってください!! (2019年11月2日 17時) (レス) id: 0814d2269e (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!!!!更新頑張ってください!!! (2018年12月7日 0時) (レス) id: 4cd3890c0e (このIDを非表示/違反報告)
誰かさん - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2018年9月17日 22時) (レス) id: 8e8bb61906 (このIDを非表示/違反報告)
ハスキー。 - めっちゃおもしろいです!!続きは更新しないんですか? (2018年6月16日 12時) (レス) id: c4fec463c8 (このIDを非表示/違反報告)
コシヒカリF - つづき楽しみにしてます! (2018年4月5日 11時) (レス) id: 98b00a612e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玖紺 | 作成日時:2018年3月6日 20時