ご ページ5
「今日ジェシーとだったんだ?」
「あ、そう、です!
みんなで飲んでたんですけど、そのあとジェシーが家来たいって言って」
「ふうん」
興味無さそうにそっぽを向いた増田くん。
「ジェシーは特別なんだ?」
「え?」
「いいんじゃない?」
いつもよりも素っ気ない増田くんの態度に困惑しながらも一緒にエレベーターに乗り込む。
「Aちゃんが前言ってた全然売ってないレモンサワー昨日見つけて買ってきたけど」
家、寄る?って誘ってくれて。
、、よかった疲れてるだけなのかな。機嫌が悪いわけでは無さそうで安心する。
「いきます!」
「じゃあ、6階ね」
増田くんがパチンとエレベーターの6を押すと持ち上げられる重力を感じる。
いつもはエレベーターの中の無言なんて気まずくないのに、今日は気味が悪いほど気まずかった。
もう通い慣れた増田くんのお部屋。
でも、増田くんの匂いにこうして包まれるのは、まだ慣れなくて。いつも入りたてはどきどきする。
「ごめんおれこれ飲んだらシャワー浴びてくるから、ちょっとまってて」
そう言ってわたしに例のレモンサワーを差し出しつつ、自分のビールを開けて、コップについだものを一気に飲んでしまう。わたしはまだお酒に慣れてないからなのかコップ1杯あけるのに増田くんのビール3杯くらいはかかってしまう。こんな風に飲むペースが違うのに、なぜか一緒に飲んでいて心地よくて、ずっと続けばいいのに、って何回思ったことか。
入り浸るから、って理由で繋げてもらったお部屋のwi-fiのおかげで、もうスマホいじるのも躊躇わなくなってしまった。一緒にYouTubeだって見れちゃうんだから。
そりゃあもちろん増田くんがいればいじらないけど。
適当にネットニュースを見ていると、ガチャとドアが開く。
「おまたせ」
「あ、、え、」
お風呂から出てきた増田くんはハーフパンツこそ履いてるものの、上はなにも着ていなくて。
仕事上、男の人の上裸なんて何回も見たから、慣れたと思ってた、のに。
やっぱ、好きな男の人、だからかな。直視出来なくて。つい、逸らしてしまう。
平静を装っていられなくって、増田くんの足元の床に視線を向けた。
「Aちゃん?」
「はい、」
「どこ見てんの?笑ゴミおちてた?」
そう言って顔を覗き込んでくる。近い、近いのよ。
こんなの、倒れちゃってもおかしくないよ。
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ねぎ(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん!終わらせてみました!ありがとうございます〜(; ;)わたしも恋しくなってきたので、またいつかこの2人でお話を書けたらなと思います!読んでいただきありがとうございました!別作品もよろしくお願いします! (2022年6月21日 8時) (レス) id: ad33ce073d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ついに終わってしまわれたのですね…!!!バタバタしていて、読むのが遅くなり、最終回とても寂しいです… 。もしまた機会があれば、続編等ご検討ください…!!!別作品の更新も楽しみにしております! (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: a9e1723e86 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - 由乃(よしの)さん» わー!ありがとうございます!!!楽しんでいただけるような続きを書けるようにがんばります!! (2022年1月11日 1時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
由乃(よしの)(プロフ) - きゃあーたかくんがあああ! 続き楽しみです!! (2022年1月10日 21時) (レス) @page33 id: a4b9ddb561 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - はなさん» え〜!ありがとうございます!!これからもバンバン出します!!! (2022年1月8日 0時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
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