じゅうに ページ12
音楽番組からしばらく経って。
無理矢理合わせた丸2日のオフを利用してたかくんの部屋に荷物を全部移した。
家電はたかくんとわたしので新しい方を使うことにして古い方は実家に送ったり査定に出したり。
偶然にもわたしの部屋もたかくんの部屋も系統が似ていたからソファーとかはうまいこと合わせて使うことにした。
「お昼、なに食べたい？」
「ぎょーざ」
「そればっかり」
「じゃあ、炒飯」
「オムライスね」
「ねえおれの意見は？」
最初の頃は手伝ってくれていたんだけど、いつからかわたしが料理中に近くに立たれるの嫌いって感じ取ったみたいで。近くに来なくなった。
ゲームに夢中でかわいいなあなんてよそ見をしていると、
ーがつん。
「いった、」
「A？！」
どうした？！なんてたかくんが駆け寄ってきて、しゃがみこむわたしに合わせてしゃがみこんでくれる。
「換気扇が」
「あー、Aの部屋コーナーガードついてたもんね」
「いたい、」
そんなに背は高くないのに、無駄にぶつかる換気扇を睨みつけてると、わたしは半泣きなのに楽しそうにけらけらと笑うたかくん。
「わらわないで」
「ごめんごめん、かわいくてさ」
「あまいことばにだまされないもん」
「ほんとに思ってんだけど」
おでこ見してみ、って抑えてる手を剥がされて。
少し赤くなってるね、なんて軽く撫でられる。
「いたい」
「冷やそっか」
すぐ後ろの冷蔵庫から保冷剤を取り出して、それからタオルを取りに行ってくれて。
キッチンに戻ってきたたかくんはわたしに向かって両腕を伸ばしてくる。
「ほら、だっこしよう」
「え？」
「頭打ったんだから歩かせたくないよおれ」
「大丈夫だよ、ちょっとだけだし」
「おれが嫌なんですー」
そう言ってわたしを抱き上げて、ソファーまで運んでくれる。
これは付き合い初めてから知ったことなんだけど
「たかくんって変なとこで頑固だし過保護だよ」
「そう？」
「おれがオムライス作る、どこまでやった？」
「ケチャップライス作っただけ」
「ん、了解」
「ねえほんとにできる？」
「わたしやるよ、もう痛くないし」
「だめ、たかくん心配でしぬ」
過保護、と笑えばキッチンに向かいかけてたたかくんが戻ってきて。至近距離で顔を覗かれる。
「おれはAのこと守りたいだけだから文句言わないでください」
「っ、」
「ンフ、顔真っ赤」
かわい、なんて楽しそうに肩を揺らしてキスをひとつ落としていくから本当にずるい。
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ねぎ(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん！終わらせてみました！ありがとうございます〜(; ;)わたしも恋しくなってきたので、またいつかこの2人でお話を書けたらなと思います！読んでいただきありがとうございました！別作品もよろしくお願いします！ (2022年6月21日 8時) (
レス) id: ad33ce073d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ついに終わってしまわれたのですね…！！！バタバタしていて、読むのが遅くなり、最終回とても寂しいです… 。もしまた機会があれば、続編等ご検討ください…！！！別作品の更新も楽しみにしております！ (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: a9e1723e86 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - 由乃（よしの）さん» わー！ありがとうございます！！！楽しんでいただけるような続きを書けるようにがんばります！！ (2022年1月11日 1時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
由乃（よしの）(プロフ) - きゃあーたかくんがあああ！ 続き楽しみです！！ (2022年1月10日 21時) (レス) @page33 id: a4b9ddb561 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - はなさん» え〜！ありがとうございます！！これからもバンバン出します！！！ (2022年1月8日 0時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
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