メイドちゃん ページ6
『お帰りなさいませ〜ご主人様！ご主人様のご帰宅とっても楽しみにしてましたぁ！』
佐藤Aは、とびっきりの笑顔で客を迎えてマニュアル通りに仕事に取り掛かった。
『お待たせしましたぁ〜、"めちゃかわみっくすじゅーす"です』
そう言って客に飲み物を提供して、サービス業を楽しんでいる様子のAだ。
彼女の愛嬌たっぷりの態度に、満更でもない客。
Aはそんな煩悩の塊(客)の反応を見て、内心非常に楽しんでいる。
『は〜い、くまちゃんオムライスです！あーん』
言わずもがな分かるが……彼女は
"メイドカフェ"
という一部の人間にとっては、夢のような場所で働いていた。
ぶりっ子キャラとして普段から過ごしてる彼女にとっては、まさに天職である。
ここに来た客を、その自前の顔面と愛嬌で虜にする魔法使いのような少女。
彼女がここに働きに来てから店の売上は右肩上がりとなり、一躍有名になった。
『行ってらっしゃいませ、ご主人様〜！』
一連の作業を終え、客を見送ったあと……彼女はスタスタと休憩室へ向かった。
"ガチャ"とドアを閉めて、1人の空間になった瞬間顔つきが変わるA。
さっきのニコニコ笑顔は何処へ消えたのか、彼女は眉間にシワをよせて一瞬にして仏頂面になった。
『……ゲっ、タバコ忘れてきた』
休憩室で一服しようとポッケに手を突っ込むが、生憎ポケットの中は空っぽ。
『あー、最悪だ。死にそう』
むしゃくしゃして、ドカッと椅子に座った彼女。
中学生がバイトをするなんて、法律的に違法なのにそれを許してしまうこの店も店だな。
と彼女はボソッと小さく呟いた。
「Aちゃん、お客様でーす」
『は、はい！今行きますね…！』
突然現れたスタッフに、驚いて咄嗟に立ち上がって声を慌てて作ったA。
ここまで来たらもはや女優である。
onとoffの差が激しすぎるが見逃してくれ。
彼女は、次の客の相手をするために急いで入口に向かった。
『お帰りなさいませ〜、ご主…！？』
「「「……え、佐藤さん？！」」」
まさかの展開に両方は唖然とした。
固まって、あの佐藤Aですら面を食らったようにたじろいでいる。
『えーとっ、お席にご案内しますね〜！』
すかさず、いつものニコニコ笑顔を取り繕って3人に接した。
『メニューの説明をさせていただきますねっ！』
「「「切り替え早っ！」」」
未だ状況を理解していない3人は固まっていた。
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のの - 三途出たら面白そう (4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
