最低クソ女 ページ27
タケミチside
絶望的な状況になってしまった……！
やっぱ、あの時Aさんを連れてくるべきだった。
今になって悔いの感情が芽生え始める。
稀咲達はAさんがこの決戦に参加したら厄介だから、敬遠して着いてこさせないようにしたんだ。
結局、アイツらに裏切られて今……割とガチでやばい。
「テメェの力はそんなもんか？三ツ谷ァ……！」
そう言って、大寿くんがボロボロの状態の三ツ谷くんを見下ろした。
柴大寿の力はホンモノだ。
俺達が総出で向かっていっても全員、返り討ちにされるだけ。
それに加えて、黒龍の2人の幹部まで来てしまって……勝ち目というものが俺達にはなかった。
今日、俺死ぬんだなぁ………フラフラと朦朧とする頭のまま大寿くんを見据えながらそんな事をぼんやりと思っていると
"ドンッ"といきなり教会の扉が勢いよく開いた。
その瞬間、この場から音が消えたように沈黙が覆う。
全員が固まって、扉の方に視線を移していた。
『きゃっ、皆怖い顔してこっち見ないでぇ！怖いよぉ…！』
「「「……は？」」」
突然現れたのは普段より少しだけテンションが高くて、怖がってる"ふり"をしたAさんだった。
怖いと言っている割には、表情は清々しく……どこか楽しそうに見える。
そんな彼女の登場に全員、ぽかんと珍獣を見るよう顔をしていた。
「誰だテメェ、来客なんてお呼びじゃねェぞ？」
大寿くんはそう言ってAさんを見つめた。
声色からして相当、怒っている。
『あれれ、もしかしてバケモンみたいに強いやつって柴くんのことだったのぉ？』
「……あ？」
ど、どういう事だ？
Aさんは見るからに大寿くんを知っていたようで、大寿くんの姿を見るなりつまんなそうな表情をしてチャーチベンチに座った。
『範○勇次郎じゃないならいいや』
「お前、マジで誰だよ」
Aさんは大寿くんの事を知っているようだけど、あっちは覚えていないようだ。
てか、Aさん忘れるって相当だぞ。
って、本題はこんな事じゃなくて！
「Aさん、来たなら一緒に戦ってくださいよ！何ボケーっとしてんすか！」
俺はベンチに横になってるAさんに向かってそう叫んだ。
いや、この人俺らのこの状況見て何も思わないのか！？
『うーん、やっぱ面倒くさいなぁ。柴くん相手ならタケミチくんでも勝てるから頑張れ〜！』
「はぁ！？マジでアンタがここに来た意味とは！」
終わった。
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のの - 三途出たら面白そう (4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
