いとをかし ページ20
「稀咲はよォ、東卍の副総長の座に入りたかったわけ」
『ほーん、良いじゃねぇか鉄太くんが副総長』
ご飯を食べ終わり、再びベットに潜りながら半間の話を適当に聞く。
アイツは、未だ缶ビールをチビチビと飲みながら話を続けた。
「本当、お前の脳みそどーなってんの？結果的に稀咲副総長の座に座れなかったんだぜ？」
『えー、可哀想』
寝ぼけながら返事をする私の頬を、半間がぺちぺちと叩く。
眠たいけれど、意識はまだあった。
薄らと近づいてくる眠気を、遠ざけるように私は瞬きを数回した。
「8・3抗争でドラケンを殺そうとしたけど花垣が来て失敗、オマケに参番隊も空かなかったわけで稀咲は今焦りに焦ってんの」
『ふぅん、大変だな』
そう言ってクスクスと笑うと、半間も笑った。
｢Aちゃんってカスみたいな性格してんな｣
半間曰く、これは褒め言葉らしい。
何処をどう捉えれば褒めてる事になるのかは、未だにわからない。
「はい、次の話」
『いつまで回想すんだよ』
「俺が飽きるまでな」
まぁ私は横になってボーと半間の話を聞いてるだけだし、本人が楽しそうならそれでいいか。
それに半間の話は面白い。
瞼を閉じてアイツの言葉を待った。
私が眠らないうちに喋ってくれや。
「今から2ヶ月くらい前、血のハロウィンってやつあったろ？」
『あったっけ』
「オイオイ、忘れたのか？東卍ＶＳ芭流覇羅のアレ。そん時にAちゃんの腹に傷出来たんだろうが」
半間に言われてその"血のハロウィン"とやらを思い出す。
確か、そんな事もあったな。
すると半間は、"今頃かよ……"と吐き捨てるように呟いた後
モゾモゾと私のベットの中に入ってきた。
『暑いくっつくな、降りろ』
「俺、寒い」
半間に後ろから抱きしめられて、鬱陶しくて仕方がない。
でも今日は抵抗する気力もないのでその体勢のまま、話を続ける。
「その血のハロウィンでよォ、稀咲は一虎を使って場地を殺したかったわけ」
『へぇ……じゃあ何で場地は死んでねぇの？』
「いや、アホなん？お前が血のハロウィンの時、一虎にべったりくっついてアイツが身動き取れなくて結局、場地殺すどころかマイキーとすら戦ってねェよバカ」
半間は一気にそう言って、深いため息をついた。
本日３回目のため息おめでとう。
「一虎がそれで怒ってよぉ、Aちゃんの腹にナイフ刺したじゃん」
『あー、そうだった気もする。一虎怒ってたわ』
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のの - 三途出たら面白そう (4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
