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帝王の嫉妬 ページ46

〈番外編 if〉帝王の嫉妬

※謎軸、全員生きてる都合いい平和ルート

__________________


「ちょっと待て、貴様何処へ行く…?」


『ん?レストランだけど』


「たかがレストランに行くのにそんな格好をする必要があるのか?」


いつもはジャージやTシャツなどラフな格好をしているAだが、今日は一段と雰囲気が違った。


白のワンピースに身を包んで髪の毛もハーフアップにして、何か全体的に洒落ている。



『あー、そうそう。今日は"でーと"だからね』


「……は?」


"でーと"と言う言葉を聞いた瞬間、頭の中に雷が落ちてきたかのようにピキっと固まるDIO。


そんな些細なDIOの反応に気づかずAは夜のカイロを歩き始めた。



「待て待て待て」


『うわっ、何だよもう!』


DIOはAの腕を掴んで自分の方へ引き寄せた。

"時間ないんだけど〜"とぐずるAを無視して帝王の説教タイム。


「このDIOを差し置いてどこぞの馬の骨とデートに行くだと?」


『仕方ないじゃん誘われたんだもん。何、もしかして嫉妬してんのDIOくんよぉ?』


「いや全然」


『おい』


そう言ってる割には全然離してくれないのが、この帝王の特徴である。


先日、Aの仕事先のあの雑貨屋に1人の青年が訪れた。


その青年はAに一目惚れをしたらしく、初対面にも関わらずいきなりデートな誘ってくるという中々のやり手。


Aも最初は断ろうとしたが、その青年のビジュアルを見て断るという選択肢は見事に消えた。


茶髪に綺麗な小麦肌、彫りが深く笑顔が可愛くて中東のイケメン代表とでも言おうか。


面食いなAはすんなりとデートをOKして、今に至る。



『時間に間に合わないって離してくれー!』


「そこまで言うなら仕方ない、私もついて行ってやろう…!」


『それはデートどころじゃなくなるって』


こんな事をやっている間にあっという間に約束の時間に。


ギャーギャー騒ぐAを見て、ざまぁという表情でDIOはニヤニヤと笑っていた。


「貴様には決して友人も恋人も与えん!」


『いや、お前が決めんな』


"私はジョナサン第2段か"とツッコミを入れて、未だに手を離してくれない吸血鬼の顔を見る。



『うーん』


しかしよく考えてみたらあの青年よりも、この自称帝王の方がずっと綺麗なのだ。ふぅ、とため息を1つついて



『あー、もう分かったよ!お前の顔に免じてデートは辞めてやる』


「…最初からそう言え。間抜けが」

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俺☆ - やばいめっちゃ面白いのにめっちゃ感動してる。何だこれ。 (2023年1月5日 11時) (レス) @page50 id: b2c114123d (このIDを非表示/違反報告)
Earthあーす(プロフ) - あれなんか目がナイアガラの滝になってる (2023年1月4日 18時) (レス) @page43 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - 面白いのになんとなく泣きそうになってきます (2022年11月28日 17時) (レス) @page35 id: 353a651934 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - DIOの代わりに空条承太郎パイセンとくっついちゃいましょう!!面白かったです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年11月28日 1時) (レス) @page33 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - やばい。展開も何もかもが面白すぎる。 (2022年11月27日 18時) (レス) @page32 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2022年9月5日 23時

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