四面楚歌 ページ20
「さーて、DIOの居場所を教えてもらおうか」
『わ、分かんないです！』
「演技下手か！」
ポルナレフさんは白々しい私を見て、キレのあるツッコミをいれた。
いや、どうしようか。
隙を見て逃げようと考えたけれど、私の左右にも前後にもジョースター一行という大きな壁が。
国語が苦手な私でも分かる…
これが俗にいう四面楚歌ってやつだ。
えぇ、ちょっと勘弁してくれません？
マジでジョースターさん達に敵意とかないし、私DIOの部下とかでもないんだって！
「うーん、だが本人はこんな丸腰だしのぉ。もしかしたらただの一般人なのかもしれんぞ」
『え！そうなんだよ分かってくれます！？』
少しだけ、私を信じようと素振りを見せたジョースターさん。ガチナイス。
このまま私の冤罪を晴らしてくれ！
と、言っても世の中そんな上手くいかないもので。
「いや、そんな事言って今まで色んな罠にかかってきたじゃねぇか！子供から婆さんまで予想だにしなかった奴らがスタンド使いってこともあったぜ」
「確かに、油断はしちゃいかん」
『ねぇ、そういうのやめようよ』
おい、ポルナレフさんマジ余計なこと言うな。
再び私に対するジョースター一行の警戒心が強まり、逃走できる確率がほぼゼロに。
オーマイガーって叫びたいのはこっちなんですわ。
「で、DIOの館は何処にあるんじゃ？」
『それ、もう私に聞かないでくれ！』
「それは困ったのぉ」
何が面白いのかジョースターさんは、焦っている私の反応を見てくすくすと笑った。
小馬鹿にするようなその笑みからは余裕さが伺える。
まるで翻弄されているかのような気分だ。
まぁ、そりゃそうですよね！
日本人の弱そうな子供1人に対して、そっちは戦闘力高そうなムキムキの野郎が4人。
やろうと思えば力ずくで口を割らせるくらい簡単なことだろう。
勝ち確で草とでも思ってんだろ？
いや、実際そうなんだけどね。
というか、こんな押し問答を永遠に続けても埒が明かない。
『あの、すみません...もう帰ってもいいですかね？まだ私買い物の途中ですし』
という事で、勇気を振り絞って話を切り出してみた。
すると、直ぐに四方八方からものすごい圧力を感じた。
一様に言葉にはしないが、"は？"と言わんばかりの表情。
もう泣きたい。
何だったらこの際DIOには悪いが、館の場所を言ってしまおうか...と思ったその時であった。
「嬢ちゃん、捕まれ！」
『え、！？』
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俺☆ - やばいめっちゃ面白いのにめっちゃ感動してる。何だこれ。 (2023年1月5日 11時) (
レス) @page50 id: b2c114123d (このIDを非表示/違反報告)
Earthあーす(プロフ) - あれなんか目がナイアガラの滝になってる (2023年1月4日 18時) (レス) @page43 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - 面白いのになんとなく泣きそうになってきます (2022年11月28日 17時) (レス) @page35 id: 353a651934 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - DIOの代わりに空条承太郎パイセンとくっついちゃいましょう!!面白かったです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年11月28日 1時) (レス) @page33 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - やばい。展開も何もかもが面白すぎる。 (2022年11月27日 18時) (レス) @page32 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年9月5日 23時
