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「フッ……お前のその勘も相変わらずだな……」


あの方直々のご命令だそうで、とある大富豪を抹殺するということらしい。噂の大富豪は権力をかなり持っている奴で無類の女好き。そこで暗殺力に長けた私が選ばれたらしい。ハニートラップがこの世で3本に入る程、私が嫌なものだとあの方はご存知なのかしらと思いを馳せる。名も知らない男と接触するだなんて吐き気がする。


「それで?空港にわざわざバーボンに迎えに来させた理由……これもまた何かあるんでしょう?いつもお迎えに来てくれるのはあなただものね……」


「あぁ……バーボンはこれからミモザとともに任務を遂行しろとの命令だ。今回の奴も一緒に殺れ……日時はまた後で連絡する」


「分かったわ……バーボン申し訳ないけどホテルまでお願いしても良いかしら……」


「そういうことなら」


私はバーボンの車で日本のホテルまで送ってもらうことにした。ここ何年かはずっとホテルを転々として生活している。組織の仕事で多忙な時はホテル暮らしの方が随分楽だ。


組織の仕事と言えば割合は少ないが組織の薬学の方の仕事もしている。前に私が参加していたプロジェクトに裏切り者がいて、そのプロジェクトは打ち切りになったまま。


裏切り者のコードネームはシェリー……彼女とは薬学の知識が同等で彼女との研究はかなり興味深いものだった。口を避けても組織には言えないが、彼女が組織のガス室から消え失せてくれてよかったと思っている。別に組織の人間に特段思い入れがあるわけではないが、本当に彼女が裏切り者だったなんて思いたくはなかったし、シェリーは他の人とは私の中で訳が違った。彼女も幼い頃から組織にいて、両親は事故死、姉は組織に殺されたそうだ。私と境遇が似ていて親同士も知り合いだった。


でも、もうそんな裏切り者シェリーのことは忘れた方が身のためだと私の心が何年も記憶の彼方から呼びかけ続けている。



バーボンside


ミモザ、というコードネームは何度か聞いたことがあった。組織の中で最も抹殺に長けており、実際に会ったことはなかったが度々噂は聞いていた。何よりも組織に潜入していた諜報員を次々に殺していく女だと。


「よろしくね、バーボン」


「えぇ……こちらこそ」


そんな女と共に行動するとは運が悪いのか、それとも良すぎるのか。分からないが、彼女からも何かしらの情報が掴めれば俺はそれで構わない。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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琳香(プロフ) - さちさん» コメントとご感想ありがとうございます(´-`)こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月19日 23時) (レス) id: f8b1e46d61 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 13時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chiharu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月13日 23時

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