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バーボンとベルモットとは別行動を取り、ベルツリー急行の自分の車両に乗ろうとした、その瞬間の出来事だった。



ふと右を向くと、まるでシェリーを小さくしたような、彼女と同じ赤みがかった髪の色で瓜二つの女の子がプラットホームにいるのを見た。その周りには太めの男性、その女の子と同い年ぐらいの男の子が三人と女の子が一人。


まさかあんなに小さい子供を彼女と重ね合わせるなんて自分でも笑いたくなってしまうくらいシェリーのことで頭が埋もれているのだと、ただそう思った、その時が来るまでは。





――――――――――――――




東京駅でバーボンとベルモットと落ち合った。


「シェリーの件に関してはミモザとバーボンで頼んだわ……私は別にすることがあるから。あなたが殺った鼠じゃないから知らないとは思うけどキールが殺った一件でちょっとね」


シェリーの一件に関しては今回バーボンが仕留め片付けるということ、またベルモットはFBIの赤井秀一の死亡確認の為変装して別行動にて何やら実行するらしい。今回私はFBIの鼠の件関わらずにシェリーの一件にだけ関わる。


そうしてベルモットは車両に一人乗り込んだ。


「僕もちょっとやらなければならないことがあるので別行動になりますがメールしますから」


最近聞いた噂だとバーボンも秘密主義者なのだとか。私からすればベルモットに比べればバーボンの秘密主義なんて小さなもので……気にするほどのものでもない。


「この前の話、覚えてるわよね?くれぐれも勘付かれないように」


「僕もそのつもりでいますから」


いくらベルモットが別行動をするからといって、シェリーに対して執着心を燃やしているベルモットが何もしないはずがないと分かっていた。何を仕掛けてくるかわからない。でも、私とバーボンが組織から消される目に遭わないようにしなければ、と思った。


私が例えば組織に消されるとするならこの一件だと覚悟は決めていた。はじめバーボンと飲みにいった時、まんまと私の心を見透かされ全て図星にされてしまった。その時から、もしバーボンが私との約束を破り組織に私のことを報告すれば私もきっと消される。


それも分かっていたはずなのになぜかバーボンには約束までつけて認めてしまった、何故か『それは違う』とは言えなかった。相手がバーボンじゃなければそんなことはないと必ず否定していただろうに、自分でもどうしてなのかはわからない。バーボンには他の人と違う、圧倒的な何かに満ちている、そんな気がした。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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琳香(プロフ) - さちさん» コメントとご感想ありがとうございます(´-`)こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月19日 23時) (レス) id: f8b1e46d61 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 13時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chiharu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月13日 23時

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