紅に染まれば ( 桃×赤 )

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＿＿＿＿桃side



花「望ーーー、

これはもう捨てるーー？？」





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桃「えぇっと………

それ、捨てなあかん？」






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花恋が手に持ってたのは

挙式の時の写真。








みんなで一緒のポーズして

最っ高の笑顔で…









参列者のみんなが心から

幸せを願ってくれた。

だから、この笑顔がある。





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もちろんシゲの笑顔も。






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花「未練たらたらかっ笑

重岡さんに失礼や！！！！」


桃「でも……」


花「私は嫌やなぁ…

前の人との関係疑ってまうやん…笑



なんて、な！」







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そういうものなのか、と

勝手に割り切って…

写真はビニール袋に吸い込まれた。





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花「何かここまでくるとさ

むしろスッキリするな笑」


桃「…そう？」


花「申し訳なく…思ってる？」


桃「そりゃ、こっちの都合で………」


花「アホやなぁ笑

私のことは早く忘れなさーい！」


桃「えっ！？笑」


花「望！！！！！！

私はあんたのこと大っ好き！！！

だから凄く辛い気もする。






でもさ、望の幸せは

私が一番に願ってたいねんか…」








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心の奥からふつふつと

熱いものが込み上げてくる。







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花「…ぅえ、？」





これは無意識…やったんや。









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花「望、離れて……

もう、優しくせん、とって……

忘れられ、へん、くなる、やんかぁぁ…」









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いい大人が二人して泣いちゃって…

その日は疲れて、

最後に彼女を抱きしめたまま

眠りについてしまった。






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ズキズキと痛む心は、

やっぱり何処かは彼女に惹かれる部分が

あったからやと思う。







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この経験は決して無駄やなかったと思うんや。








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日々、ご愛読ありがとうございます。





そして、sweet lovestory____も


良ければ覗いていって下さいね〜

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