紅に染まれば ( 桃×赤 )

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＿＿＿＿赤side





橙「知ってますぅ…

私だって彼氏いますから！！！！」



桃「彼氏？シゲのこと？」







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なんてふざけたことを言うから…






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赤「いや、違うから！

どっかの社長さんやって！！！」


桃「あぁ、そうなん…





ってなんでしげそんな必死やねん！」





とか言いながら笑うコイツ。




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なんで、って

勘違いされたくなかったからに決まってるやん…







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あほみたいに、お前を追いかけて…


挙句の果て結婚するだの言い出して…


もう訳分からんくなって…







誰にも相談できひんかった。







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桃「シゲ…？どうしたん？」






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その苦しみを知らんと…

お前はまた。





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桃「酔った？しんどいん？」




って言って俺の背中を撫でるんや。







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そうやって、また俺に優しくして…




やから、やから…






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赤「お前のことが離れへんのや…」







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ずっと言いたかった言葉。

知られたらあかんってわかってる




けど、

自分のほんまの思いは、

知らん間に口からこぼれ落ちた。








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居酒屋の賑わう声の中で

俺の声はかき消されたやろうか。

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