56 〈九〉 ページ18
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「お前まだ8号ロスなんかー？あいつのことは今頃三下どもがきっちり探し回ってっから安心しろよ！！」
うっざ、三途相変わらずうぜぇ
「……どーせどっかで死んでんだ。今更探さなくてもいいだろ」
控えめに呟いたつもりなのに、部屋が静かなせいで自信なさげな声が響く
「いや、ダメだろ。2週間仕事から逃亡してんだからアイツは裏切り者だ。とっ捕まえて裁かねーと」
鶴蝶は相変わらず冷静だ
本当に変わらない
まるでどうでもいい事のように話してる
まぁ、こいつらにとって8号は所詮、ただの秘書
ただの使い捨ての道具
死のうが逃げようが、日常茶飯事のように対処してる
なんで俺だけ、こんな
「いやいや、8号に限って裏切り者ってことはないっしょ、あいつ馬鹿だしココにベタベタだったじゃねぇか」
「でもよ、あいつ元々対立組織の女だろ。入社した時は怪しいと思ってたんだよな」
さっきまで静かに口をつぐんで俺に注目していたくせに、堰を切ったように各々ベラベラ語り始める
「分かんねぇぞ、本当は素性を隠してて、あいつはウチに潜入してるスパイだったのかもしれねぇ」
「ちょ、シリアスな顔してふざけたこと言ってんなよ竜胆www」
「いや、でも本当だったらとんだ極悪人だがちょっと見直すな」
「え〜モッチーもスパイ説加担〜？」
あぁ、うるせぇな
お前らはいいよな
部下に肩入れせずに、簡単に切り捨てられるもんな
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俺ってもしかして、反社向いてねーのか
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「でもそしたらさぁ、あいつが梵天にいた時の振る舞いは全部計算されてたってことだろ〜？あれが演技だったらマジで天才じゃね？」
「それは笑えるな。ココさんココさん〜って言ってたのも全部嘘だったりして━━━━━━
バン！！
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ローテーブルを蹴り飛ばす、強い音が響いた
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一瞬にして、会談室はまた静かになる
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唇をぐっと強く噛み締める
握った拳は力を入れすぎて震えていた
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「…………ココ？」
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鶴蝶に顔を覗き込まれて、焦ったのか知らないけど、手で正面を振り払ってしまう
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あぁ、情けな
大人の冗談をマジにしてる子供じゃねーか
「………帰る」
ほーら、怒っちまったぞ なんてくだらねぇ会話が再開されるが、聞く気にもならなかった
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葵 - 初コメ失礼します…あのっ…気付いたら目から水出てました…妹にキショッて言われた…マジで泣けました…神作をどうも作ってくださってありがとうございました！！ (2022年6月20日 23時) (
レス) @page26 id: 7a7271954b (このIDを非表示/違反報告)
まふぃあ（サブ垢） - これ見ながらきずいたら泣いてました...ありがとうございます (2022年3月14日 14時) (レス) @page26 id: 8b4e43a601 (このIDを非表示/違反報告)
乙葉 - ひゃああすごい…すきです…(語彙力低下中)えっえっほんとに天国にいるようでした…ううっTwitterやってない…来年にはきっとTwitter始めるので番外編、終わっても消さないで下さいっ！お願いしますっ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2021年11月17日 19時) (レス) @page26 id: f8e0e8f1cf (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 好き。あれ、お二人共もう済ませちゃった感じ？？ (2021年11月12日 1時) (レス) @page26 id: 1c40c756d3 (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - 好きすぎて涙出てきました感謝感激雨あられこの作品に出会えてまじでよかったですほんとありがとうございます書いてくれてありがとうございます生まれてきてくれてありがとうございます好きですちゅちゅちゅこれからもずっと読ませていただきますぅぅぅぅぅぅぅぅ((())) (2021年11月11日 20時) (レス) id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：全身急所ちゃん
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/zensinkyuusyo
作成日時：2021年9月25日 0時
