39 ページ40
.
『うん。だったら搾取とかやめてくれる?』
「それはマイキーに言え」
マイキーの名前が出てきてぐうの音も出ない
私がベットから退いたのを確認するとスーツのまま私に背を向けてだるそうに横になったそいつ
すみませんねぇ!仮眠中に!早く受け取れ!私も帰りたい!
『あんたに借り作ってるとか嫌なの!だから受け取ってよ!』
「だからいらねーって言ってんだ」
『でも……!』
壁の方を向いていた体がシーツと擦れる音を立ててこっち側に向いた
ぱっちり開いた目が、必死にお金を渡そうとする私を捉える
そのまま数秒間じーっと見つめあった
なに、しつこかった?怒らせた?
「腑に落ちねーなら土下座でもしろよ」
『……』
「相応の態度とれって、そういう事。嫌ならさっさと帰れ。服なら乾いてる」
指が指された方を見ると、暖房の脇に着ていた洋服が干されていた
……なんでここまでしてくれんの
無理でしょ、何も謝礼しないで帰るとか
あんたは良くても、私が良くないんだよ
お金じゃ受け取ってくれないなら、どうしたらいいんだろう
目を逸らして少しの間考えた
.
覚悟を決めて、着ているスウェットを捲る
「おい、何してんだよ」
『………脱いでる』
見りゃわかるだろ
腕をクロスさせてするするとスウェットを引き上げていく
暖かかった体が空気に触れてヒヤリとして
ふわふわとした着心地のそれから、腕を抜く
もはや無心で。
「やめとけバカ野郎!」
自分からこんなことするなんて滅多にないのに
ベットから飛び起きたそいつは慌てたような手つきでほぼ脱ぎ終わってる状態の服を元に戻そうとしてきた
一緒になって髪の毛も引っ張られて軽く声が出る
『なんで、セーヨクくらい、あるでしょ」
「おっさん相手にしてきた体に興味ねぇよ」
『そんな、私言うほど頻繁にやってない』
口答えしたら軽く顔にビンタ食らう
「礼はいらねぇって言ったろ理解出来ねぇほど馬鹿なのか?」
おいおい、手あげるのはナシだろ
ついこの前ラリって私の事押し倒してきたのはどこの誰だっけ
私から始めようとしたらこのザマじゃん
『ふーん』
「……なんだよ」
『もしかしてビビってんのぉ〜?』
.
「………はぁ?」
冷静を装っていたような表情がみるみる歪んでいく
やらないと腑に落ちない女
VS
何故か知らんが謝礼を拒否する男
ファイッッッッ!!!!
2871人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やー - 面白すぎて一気読みしました!次の更新をお待ちしています!ちよちよさんへのお礼とかは現金よりみょんたんが自分の好きなポーズで一緒にチェキ撮ってくれる券とかが一番喜ぶんでしょうかね。 (2021年11月11日 6時) (レス) @page40 id: 4dbf87bd8c (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - くるくるさん» 正解です!!その2人イメージしました💕 (2021年11月9日 7時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - みあんさん» 生きて下さい!頑張ります!💪 (2021年11月9日 7時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - あいりんさん» コメントたくさんありがとうございます🥰励みになります (2021年11月9日 7時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - ホァ"ッッこのページカラーは…みょんたんとちよちよのピンク…!! (2021年11月8日 23時) (レス) id: b326296839 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:全身急所ちゃん | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/zensinkyuusyo
作成日時:2021年9月28日 21時