以毒制毒【呪術廻戦】

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紫のセーラー服を揺らして、刀を振り上げる人型｡






『ッ･･･まだ･･･！』





それを見て、咄嗟に短刀を構える｡


こうなることも想定していた｡




再び刀と短刀が交わる｡



しかし、人型は膝で私の腹辺りに蹴りを入れ、飛ばした｡




『っ〜！！』




直後、浮遊感を感じたがそれは直ぐにやんで、変わりにやってきたのは背中に伝わる衝撃と、痛み｡


･･･壁に叩きつけられた｡




衝撃で少し崩れてしまった壁から砂埃が上がって、視界が悪くなる｡




『あはは、こりゃ肋何本かいったかな･･･


はは、痛ったい、なっ！！』





痛む体に鞭を打って、壁から跳躍して離れる｡


･･･さっきまでいた壁には、刀が刺さっていた｡




『･･･蠱毒呪法・弐･･･！毒纏っ！』




私は空中で術式を発動し、短刀と拳、足と、体の至る所に毒を纏わせる｡




そして人型はゆらりと此方を見やると、私のいるところまで跳躍し、刀で斬り掛かる｡




･･･人型の攻撃は、単調なものが多かった｡



つまり、避けることはまだ出来る｡





私は咄嗟に人型の体を蹴って、斬撃を避ける｡

動揺している様子の人型に、続けて拳を入れた｡




｢･･･？･･･？？｣




それから人型の様子が可笑しくなった｡



べシャリ、と空中から地面に落ちて、腕を抑える｡


カララン、と人型の持っていた刀が落ちた｡




『ふふ、どう？私取っておきの麻痺毒｡』




さあ、形成逆転と行こうかな？






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