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ホントは一旦頭を冷やしたいし、ここでとりあえずバイバイしたいとこだけど。
「あ、おかえり二人ともー。もうすぐ夕飯だよ」
ちょうど買い物に行くとこだったらしいお母さんが、お財布を片手に玄関から出てきたところで。
「ユンちゃんも今さっき職場を出るって連絡来たよミンハオ。先に順番でお風呂でも入ってなよ。
私はお酒買ってくるから〜」
…今日はミンハオもミンハオのお母さんもウチでご飯食べる事になってる。
で、この流れだとだいたいウチに泊まる。家隣なのに。
双方の母親が酔い潰れて寝落ちるまで続くから。
「酒なら俺とAで買ってくるから家で待ってていいよ。他に何か買ってくるものある？」
「えーホント？じゃお願いしよっかなぁ。もうすぐピザ届くしー。お酒…あ、ビールとかワインとか、あとスナック系のおつまみと、ちょっとお高めのチョコレート」
「了解」
「はい、お金」
「いいよ、俺がおごる」
「わーミンハオが？ありがと〜」
お母さんのご機嫌を上手に取って、行こ、と私の手を握ると、スーパー目指して歩き出すミンハオ。
お母さんの手前、さっきみたいに手を振り解くなんて真似はもうできない。
項垂れたまま、また引き摺られるようにして着いていく私なのだった。
「これ美味いってミンギュが言ってた。あとこれも」
「そんな沢山ポテチばっかりいらないって。それよりチーズとか生ハム欲しい」
「何でも好きなの入れなよ」
「うん、ありがと…てかマジで手放して」
「やだ。俺は繋ぎたいもん」
いつ誰と会っても不思議じゃない連休中の地元で、人目なんて一切合切気にしないミンハオさんに未だ手を取られたままで。
平然とした顔でしっかりと指絡ませてくるから、ホント何考えてんのかさっぱりです。
嫌じゃないけど…駄目だやっぱり。
「…さっきの話…実家いる間は恋人でいてってやつ…」
「あーうん」
「正式にお断りします。なので手をお放し下さい」
「なんで？」
「ジュンさんに悪いからです」
「だからジュニヒョンいないって。言わなきゃわかんないじゃん」
お酒コーナーの棚を物色しながら何食わぬ顔でそんなダークな事を言うんだよ。
怖いんですけど…。
「そもそも何で恋人ごっことかしたいの？彼女欲しくなった？」
「別に彼女はいらない。ただいつもジュニヒョン幸せそうだから、Aの彼氏になってみたいなって思って」
「…自己中も大概にしてよ。振ったのアンタでしょ」
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桜(プロフ) - テテテテさん» テテテテさん、読んで下さって本当にありがとうございます！楽しんで頂けたようで心から嬉しいです！またエピソード追加していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします^ ^ (2022年7月9日 18時) (
レス) id: 3e22852134 (このIDを非表示/違反報告)
テテテテ - シリーズ、とても面白くて一気見してしまいました！！情景や感情の表現がすごく上手でとても楽しかったです(^-^) (2022年7月9日 11時) (レス) @page25 id: 7f77bb0a6b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - apricot384さん» 楽しく読んで頂けてよかったです！放置してて申し訳ないですm(_ _)mひとつ連載のものが完結しましたので、こちらも再開していきますね！楽しみにして下さってありがとうございます^ ^ (2022年2月28日 17時) (レス) id: 3e22852134 (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！続きが気になります！更新ゆっくりでいいので待ってます꙳★*ﾟ完結してほしいです！よろしくお願いします！ (2022年2月28日 15時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - かなさん» いるので、本当に嬉しい限りです！何回も読み返して頂けるの、幸せすぎます(；ω；)偉そうなんかじゃないですよ、ご指摘でもご要望でも、何かしらのお言葉を頂けるだけで嬉しいのに、いつも素敵なご感想ありがとうございます！幸せな気持ちです！ (2020年7月21日 23時) (レス) id: 7c3bd25805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2020年6月30日 6時
