絶望三原則 ページ7
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「美味しい！ジョンハンさん、これめっちゃ美味しい」
「だろ？それも自信作。フルーツとハーブ色々試すのハマってんだよ最近」
「オレンジの飾りのカットも細かいねこれ、段々になってる、凄い」
「それ結構練習した。あ、あと一個試したいのあって。出していい？」
「もちろん！ください」
お客さんも増えてきた22時。スタッフもフルメンバーが揃い、カウンター席も埋まり、かなり賑やかになってきたseventeenの店内。
オープン前のあの流れから未だに私の相手をしてくれてるのはジョンハンさん。
最初のイチゴのギムレットを皮切りに次々と新作のカクテルを披露してくれて、そのどれもが美味しくて。
ついつい飲みすぎてしまったな、もうそろそろやめようかなって思ったタイミングでミンハオが女の子達と話しているのが見えて。
テーブル席に4人で来てるグループ。ミンハオがタメ語だから多分知り合い。
見ないようにしても声が聞こえてくる。
騒がしい店内でミンハオの声だけ掬いとれる私の耳、気持ち悪い。
ああやだな。
期待しない、希望は持たない、未来はない
私の恋の絶望三原則。
わかってるでしょ？だから嫉妬しても意味ないんだよ。
「ジョンハンさん…」
ちょっと飲みすぎた。もう帰っていいかな。
そう思ってジョンハンさんを見ると、いつもの意地悪そうな笑みやからかうみたいな心配顔などそこにはなくて。
「酔った？さすがに飲ませすぎたか。ごめん」
そう言って私に視線で休憩室に入るよう促す。
何となく意図を察して人目を掻い潜り休憩室に入る。
直前、盗み見たミンハオは完全に気付いてなかった。
「Aやー、大丈夫？」
「あ、大丈夫です！酔ってないですよ。ただこれ以上飲んだらヤバそうだったんで…」
「あれ？敬語に戻っちゃったじゃん。残念」
「え、私また敬語外れてました？ごめんなさい！」
「いや、むしろやめよ？これを機に。楽に話していいから。敬語禁止。わかった？」
「あー…うーん…わかった…です」
「…まぁ、急には無理か」
ジョンハンさんはクスクス笑いながら私の頭をポンポンと軽く叩いた。
「俺仕事に戻るけど、Aはそこのソファーで横になってな」
「いや、大丈夫。帰ります。こっちの裏口から出てタクシー乗るんで」
「は？でもハオと一緒に帰る為に一緒に来てんだろ？」
「それミンハオが勝手に言ってるだけなんで。出たらすぐタクシー乗り場だしホント大丈夫です」
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桜(プロフ) - bananalove0705さん» すみません、まだ空っぽなので一話でもアップできたらすぐにパス外しますね！少々お待ちください^ ^ (2020年4月10日 18時) (
レス) id: 5aafe05b98 (このIDを非表示/違反報告)
bananalove0705(プロフ) - 番外編のパスワード教えていただきたいです！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: bc0232df0e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - こゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！頑張ってお話進めますね！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - この話面白くて大好きです！ 更新がんばってください！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf5519a127 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！繊細なんて嬉しい！なかなかスムーズに進みませんが、楽しんで頂けるよう頑張ります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2019年11月30日 1時
