的確。 ページ6
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「ヤーA、それはどういう意味だよ」
背後から聞こえてきた、通りのいい綺麗な声に、やば、と肩を竦める。
何故って、今日ここに来たのは他でもない、彼の新作カクテルを味見するという名目だったのだから。
「…えへへ。こんばんは、ジョンハンさん」
恐る恐る振り返ると、両手に大きな買い物袋を下げた副店長のジョンハンさんが、綺麗な顔立ちに綺麗な笑みを浮かべて立っていた。
「いらっしゃい、来てくれてありがとー。で、誰のカクテルが一番好きだって？ん？」
「いたたたた痛い痛いジョンハンさん私一応女子！」
わざわざ床に荷物を下ろして、頬っぺた両方からむにーって引っ張られてます。
多分今とんでもなく不細工になってるはず。
てか痛い。これ女子にしていいアレじゃない！！
「あーはっ。うそうそ。俺もスンチョルのカクテルが一番好き。Aとお揃い」
そう笑って頬っぺた放してくれたけど、まだジンジンしてて正直ちょっと恨めしい。
私がいつまでも頬を摩っていると、ジョンハンさんがごめんごめんと両手で頬を包み込む。
「今日のは絶対A気に入るから待ってて。すぐ作る」
「あ、ありがとうございます。楽しみ…」
…って、いつまで手、ほっぺに…
これ普通にドキドキするやつですけど。
お客さんにもファンの多い理由ってこういうとこなんだろうなぁ…営業が上手い…
なんて感心していると。
「ハニヒョン、あんまりAで遊ばないで」
更衣室から出て来たミンハオが、私達の間に割って入ってジョンハンさんの手をやんわり下ろす。
出た、過保護。知らない人が見たら普通に嫉妬。
そしてまたそれを否定する言葉を私は聞かなきゃならない定番の流れ。
「別に遊んだりしてないって。てかハオや、いつも思うけどお前Aの事好きなの？」
「そういうんじゃない。何回訊くのヒョン」
…と、ここまでがワンセット。慣れた。
ジョンハンさんも本当にミンハオが私を好きだと思って訊いてる訳じゃない。
もし本当にそう思ってたらこんな人前では絶対言わない人。
ただ普通に不思議なんだと思う。ミンハオの心境がわからなくて。
「…ミンハオは私を好きなんじゃなくて私の世話を焼くのが好きなんだよねぇ」
「あー、なるほど。的確だわ」
「何かほっとけない感じあるもんな、Aちゃんて」
…それを有り難いとは思えないのに、手放すのは嫌なのだ。
私はわがままだな。
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桜(プロフ) - bananalove0705さん» すみません、まだ空っぽなので一話でもアップできたらすぐにパス外しますね！少々お待ちください^ ^ (2020年4月10日 18時) (
レス) id: 5aafe05b98 (このIDを非表示/違反報告)
bananalove0705(プロフ) - 番外編のパスワード教えていただきたいです！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: bc0232df0e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - こゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！頑張ってお話進めますね！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - この話面白くて大好きです！ 更新がんばってください！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf5519a127 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！繊細なんて嬉しい！なかなかスムーズに進みませんが、楽しんで頂けるよう頑張ります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2019年11月30日 1時
