元凶 ページ48
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レンタカーを返し、駅から歩いて帰路についた。
先にミンハオの家を通るから「じゃ、またね」って別れようとすると「暗くなったから送る」って。
分かってたけど。でもそれじゃ困るな。
今日はジュンさん、まだ家にいると思う。
家の灯りがついてるの絶対突っ込まれる。
「いいってば、近いし大丈夫」
「近いから俺の負担にもならないし送る」
だよね。ミンハオは折れない。わかってた。
結局撒く事ができずに家に向かうしかなく。
あーあ…バレるかも…
なんてのは呑気すぎる心配だった。
とりあえずアパートに着くと玄関先でジュンさんがお客さんの対応してて普通にバレた。
「は…？ジュニヒョン…？」
「……あはは。」
誤魔化しようもないし、遅かれ早かれ覚悟していたからもう諦めて笑うしかない。
いや、それよりも。
そのお客さんというのが女性なのだ。しかもなんか…俯いて泣いてる感じ…？
足元には大きな鞄。何事。
ジュンさんも困ったように頭を掻いている。
「あの…どうしました？私、この家の者ですけど…」
声を掛ける直前に私に気付いたジュンさんがジェスチャーで止めようとしたけど、口がもう間に合わなくて言葉が出てしまった。
その刹那、勢いよく顔を上げたその人は私を見るなり綺麗な顔を思い切り歪めて睨み付けてきた。
「…あんたがジュンフィくんを盗ったの！？あんたがジュンフィくんをここに連れて来たの！？」
「え？」
その女性の剣幕に圧倒されて足が退がる私を、後ろからミンハオが守るように捕まえて背後に隠そうとしたんだけど。
「あんたがいなければジュンフィくん戻ってきたのに！最低！泥棒！！」
「ソアさん、違うよ！Aちゃんは俺を助けてくれた人だよ！」
「黙ってて！！この女さえいなければ…この女さえっ！！」
守るように私の前にあったミンハオの手を叩き落し、ソアさんと呼ばれたその人は私の頬目掛けて強烈なビンタを飛ばしてきた。
勢いが凄すぎて地面に倒れ込む私。
い、いったぁ〜……ほっぺジンジンする。
頭もクラクラ。目の前に星飛んでる状態。
「A！」
「Aちゃん！！」
二人がすぐに駆け寄って背中支えてくれたけど…
痛みに冴えた頭で全て理解する。
この人、ジュンさんの全部を台無しにした人だ。
頭に血が上っていく。
ずっと許せないと思ってた。会えてよかった。
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桜(プロフ) - bananalove0705さん» すみません、まだ空っぽなので一話でもアップできたらすぐにパス外しますね！少々お待ちください^ ^ (2020年4月10日 18時) (
レス) id: 5aafe05b98 (このIDを非表示/違反報告)
bananalove0705(プロフ) - 番外編のパスワード教えていただきたいです！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: bc0232df0e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - こゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！頑張ってお話進めますね！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - この話面白くて大好きです！ 更新がんばってください！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf5519a127 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！繊細なんて嬉しい！なかなかスムーズに進みませんが、楽しんで頂けるよう頑張ります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2019年11月30日 1時
