観覧車 ページ46
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とりあえず乗れるだけ乗った。
カッパ着て乗る水のアトラクションとか、空中ブランコ的なやつとか、お化け屋敷も。
絶叫系も何個もトライした。
ミンハオは無理するなって止めようとしたけど、私の異常なテンションの前に諦めた。
コーヒーカップはギリOKしてくれたけどメリーゴーランドは断られた。ちぇ。
楽しくて楽しくて、ホントにあっという間に夕方になっちゃった。
「あ〜楽しかった！時間過ぎるの早いよー」
「まだ乗ってないのあるよ」
ミンハオが指差したのは観覧車。
早くもイルミネーションが点灯した美しいレインボーの大きな円形。
「え…乗る？」
「え、乗らないの？」
不思議そうな顔してくれるけど、この人わかってんのかな。
観覧車って…え？子供か恋人同士の乗り物じゃない？
いや違うか。ジヒョとなら普通にきっと乗る。家族とも。ジュンさんとも。
ミンハオだけが意識させる。
ダメだ、今日はそういうのなしでいこう。
「よしっ、乗ろう！」
「ん」
これが今日の最後の乗り物だ、きっと。
閉園間近のアナウンスが聞こえてきた。
受付をパスして狭いゴンドラの中に乗り込み、向かい合わせに座る。
…やっぱり少し緊張。
ゆっくりゆっくり登っていくにつれて景色が小さくなっていく。
ゴンドラの中は静かだ。どちらも口を開かない。
ちょうど夕日が沈む直前で遠くの海に反射して凄く綺麗。
外の景色に集中しようと窓の外を眺めてる私。
…本当なら、恋人同士として乗りたかったな。
「…A、今なに考えてる？」
「え？」
ミンハオの方を見ると、窓枠に肘を預けて顎を支え、同じように外を眺めてる。
「…何って？別に…綺麗だなって」
「そう」
「ミンハオは？」
「んー、楽しかったなって」
ホントか？と訊きたくなるくらい平然としたトーンだ。
どうせ緊張とかしてるはずもない。
あー楽しかった、あー疲れたってとこだろう。
意識してるのは私だけだもんな。
なんとか意識させてやる事はできないもんか。
そんなちょっとした挑戦心で尋ねてみる。
「そういえば観覧車って有名なジンクスあるじゃん？」
「ん？」
「ほら、てっぺんでキスしたらずっと一緒にいられるってやつ」
「……」
……言って後悔した。
まさか何の反応もないとは。
恐る恐るミンハオを見ると、組んだ足の上に肘を置き換え、真っ直ぐに私を見据えていた。
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桜(プロフ) - bananalove0705さん» すみません、まだ空っぽなので一話でもアップできたらすぐにパス外しますね！少々お待ちください^ ^ (2020年4月10日 18時) (
レス) id: 5aafe05b98 (このIDを非表示/違反報告)
bananalove0705(プロフ) - 番外編のパスワード教えていただきたいです！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: bc0232df0e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - こゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！頑張ってお話進めますね！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - この話面白くて大好きです！ 更新がんばってください！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf5519a127 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！繊細なんて嬉しい！なかなかスムーズに進みませんが、楽しんで頂けるよう頑張ります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2019年11月30日 1時
