逆転 ページ45
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駅に着いて改札を通る寸前、一歩先をいくミンハオがくるりと踵を返した。
「やっぱ車で行こう。そこでレンタカー借りるから」
そんな事を言い出して、今私達は車の中。
運転できるのは知ってたけど、ミンハオの運転でどこかへ行くのは初めてで。
ちゃんとシートベルトしてねって言われるのも、ハンドルを握る手にも、真っ直ぐ前を見る横顔にも、ずっとずっと胸がうるさく鳴っていて。
時々ギアを替える所作とか、信号待ちの時私の方に向ける眼差しとか、全部かっこよくて。
久しぶりに、ただ純粋な気持ちでミンハオを好きって…浮かれる事ができた。
車で２時間。遊園地に到着。
入場門でフリーパスを買って中へ入ると。
平日にも関わらず沢山の人で賑わい、乗り物が動く凄まじい音や叫び声にテンションはMAXに。
「うっわー！遊園地！遊園地！！やったー！」
「はしゃぎすぎ」
「ミンハオ、あれ乗ろ！行こう！早く！」
マイペースに歩くミンハオを無理矢理引っ張って、中でも一際大きな叫び声が響いている1番長いジェットコースターへと連れ出した。
私は絶叫系が大好きなんだけどミンハオはそこまで得意じゃない。
それを知っての行動だ。
だって怖がるミンハオ可愛いんだもん。
…と思ったら。
「大した事なかったね」
「ま…まじ…？」
乗り終わった後、憔悴していたのは私の方だった。
遊園地なんて子供の頃以来。
それこそミンハオと家族ぐるみで来た時以来だ。
ジェットコースターとか久しぶりに乗った訳だけど…
え？こんな怖かったっけ？
対して、子供の頃は恐怖で声もあげられず涙目になっていたミンハオはしれっとしているじゃないですか。
もう訳わからないよ。
「ふ。A、髪凄い事になってる」
笑いながら優しく撫でて直してくれる。
その笑顔に胸がまた高鳴る。
ここのところ元気ないミンハオばっかりだったから嬉しい。
嬉しくて私も笑顔になる。
「次どれ行く？それとも少し休む？」
「ううん、勿体ないもん！どんどん乗ろう！」
「無理しないように」
「大丈夫！楽しい」
「……」
自然な流れで繋がれる手。
誰がどう見ても恋人同士だろう。
でも今日はもう咎める気持ちも起きなかった。
今日は何も考えず、ミンハオと楽しもう。
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桜(プロフ) - bananalove0705さん» すみません、まだ空っぽなので一話でもアップできたらすぐにパス外しますね！少々お待ちください^ ^ (2020年4月10日 18時) (
レス) id: 5aafe05b98 (このIDを非表示/違反報告)
bananalove0705(プロフ) - 番外編のパスワード教えていただきたいです！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: bc0232df0e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - こゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！頑張ってお話進めますね！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - この話面白くて大好きです！ 更新がんばってください！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf5519a127 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！繊細なんて嬉しい！なかなかスムーズに進みませんが、楽しんで頂けるよう頑張ります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2019年11月30日 1時
