泣かないで ページ34
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どうしようとか何故だろうとか、頭で色々考えるのはもう限界だ。
だから後は感情に任せるしかなかった。
どうなるかなんて、今考えられる訳ない。
もう知るか。
『…今、一緒にいるの？Aの家に泊まるって事？』
ミンハオの声、聞いた事もないくらい弱々しい。
帰り道を歩きながら電話をしていただろうミンハオが足を止め立ち尽くす姿が想像できる。
「うん、泊まるよ。明日も一緒に出かける」
そんでいきなり強気になる私は何なの。
ミンハオの立ち尽くす姿を思い浮かべると泣きそうなくらい辛くなるのに。
でも私とミンハオの関係性って、こんな風に追及されなきゃならないようなものじゃないはずだ。
『………そう。わかった…』
暗い声。短い返事。
なんでそんなに落ち込んでるわけ？
私の事を好きじゃないって言ったじゃん。
私にどうなって欲しいのよ？
彼氏も作らずサークルとか交友関係とか制限して、ミンハオとずっと１番仲良しでいればいいの？
私もずっとそれでいいと思ってた。
崩したくないから気持ち隠してた。でも。
ミンハオがそうやって私を大事に思ってるのを感じるたびに、喜ぶより辛いのが大きくなっていったんだよ。
期待するのしんどい。望みを持たせないで。
私がそんなに大事なら、私を彼女にして欲しい。
好きだよ。
本当はもうずっと、気持ちが溢れそうだ。
言わずにいるのに必死だ。
全部伝えたら、ミンハオは私から離れるんだろうか？
心の中でミンハオに言えない言葉が溢れてくる。
涙が出てきて声は我慢したけど鼻をぐすっと啜ってしまって。
ミンハオが『え、泣いてる？』って訊くから、泣いてないって答えるけど…ダメだ、声も完全に震えちゃった。
嘘が上手になりたいよ…
『Aごめん、泣かないで。俺は怒ってないよ。もう何も言わないから』
「…、泣いてないよ…っ、」
『ごめんA…もううるさく言わないから…』
言わなくなるのも嫌なの。自分でもどうしたらいいかわからないの。助けて。
「…っ、ミ、ミンハオ…私も一個、訊いてい…？」
『…ん？』
「ミンハオ…、っ、私に彼氏できたら…嫌？」
私の問い掛けに、ミンハオは短く一言。
うん、と答えた。
もう理由は訊く気にならなかった。
私はこの救われない気持ちと、まだ暫く付き合っていかないといけないらしい。
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桜(プロフ) - bananalove0705さん» すみません、まだ空っぽなので一話でもアップできたらすぐにパス外しますね！少々お待ちください^ ^ (2020年4月10日 18時) (
レス) id: 5aafe05b98 (このIDを非表示/違反報告)
bananalove0705(プロフ) - 番外編のパスワード教えていただきたいです！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: bc0232df0e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - こゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！頑張ってお話進めますね！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - この話面白くて大好きです！ 更新がんばってください！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf5519a127 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！繊細なんて嬉しい！なかなかスムーズに進みませんが、楽しんで頂けるよう頑張ります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2019年11月30日 1時
