R:貴方の感情がなくなってしまったら ページ19
ある日を境に、Aは一切感情を表に出さくなくなった。
いや違う。彼女の感情が消えてしまったのだ。
彼女の少しあたたかなポジティブは何故か悪い気はしなかった。
少し騒がしく、慌ただしい。でも、そんな日常が好きだった。
しかし、ある朝起きると、いつもは寝ているはずの彼女が起きていた。
自分が朝ご飯を作るとでもいうのだろうか。
…前日にそう言って彼女が起きた事、一度も無かったな。
そう思いながら彼女に一言「おはよう」と声をかけた。
すると彼女は何も言わずにこちらを向いた。
いつもは俺がそう言ったらうるさいくらい元気良く返してくるのに…
「…A、何かあったか？」
そう訊いても彼女は首を横に振るだけだった。
調べてみたところ、どうやら彼女は完全に感情が無い様で、
ポジティブもネガティブも感じない。これこそ無だ。
それに加え、俺に全く興味の無いように見える。
彼女が感情を取り戻せない間は、恐らく俺に対しての愛情なんてものは消えているのだろう。
まるで別人のようだった。
見た目はすべてAそのものなのに、それが彼女と思えなくて。
実態は同じでも、中身が違えば別人。
それは俺だって同じじゃないか？
…駄目だ。いくら今の彼女であろうと俺と重ね合わせるだなんてしてはいけない。
しかし、だからと言って何をするべきか。
きっと彼女は自分が誰かを殺そうが苦しめようが、罪悪感の欠片もないのだろう。
＿＿＿やっぱり俺と同じだ。
同じならばするべき事は分かる。
彼女が俺に対してしてきた事をすべて彼女に返せばいい。
お前が教えてくれた事。全て俺が。
「…お前、本当に何も感じない様だな。
＿＿＿それなら、俺がお前の無くした物、全部思い出させてやるよ。
ネガティブな感情も、ポジティブだなんて物もお前には必要だ。
それに、ネガティブを餌にする俺としては感情が無いなんて随分と厄介だからな。」
そういって彼女にゆっくり歩み寄る。
またネチネチと言い訳している自分が嫌だ。だが…
彼女はそんな俺でも好きだと言ったのだ。
「ならまずは…そうだな。
感情の中で最も理解しがたくそれ一つで誰かの人生を大きく変える様な物、
尚且つお前が教えた感情、愛だ。」
正直、愛だの恋だの下らないとは思っていたが…
「こんな事言える奴ではなかった筈なんだが。
これからも、二人で色々な所を見て感じていこう。A。」
終わり
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占ツクこそ正義 - リクエストで｢トリセツ｣っていう曲を歌っていたらってできますか？お願いします！ (1月7日 1時) (
レス) id: 74373a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
破壊と想像の神 - 今までやっていなかったら、あなたが自傷行為をしていたらでお願いします (2022年12月15日 23時) (レス) id: 4d37864c60 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - こちらこそリクエストありがとうございます！ (2022年11月28日 18時) (レス) @page18 id: 2545b5943c (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - 雪猫さん» リクエストありがとうございます✨書かせていただきます〜！ (2022年11月25日 21時) (レス) id: 453537f4d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - リクエスト失礼します！夢主の感情が無くなってしまったをお願いできますか？ (2022年11月22日 20時) (レス) id: 2545b5943c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇な人 | 作成日時：2022年10月16日 21時
