【ky】飲酒喫煙アラサー実況者 II

𝟖𝟔 ページ36

Aと連絡が取れなくなって何週間経ったんだろうか




1週間前までは編集に追われていたであろうことが分かるツイートがあったけど今では更新すらも無くなった




あの話をした時、わざと明るく振る舞って帰ったAを引き止めなかったことを酷く後悔していた




自分の編集に追われながらも毎日深夜コンビニへと向かっていた




Aがいるんじゃねぇかな、なんて考えてる俺も相当やられてるな、笑






今日も撮影が終わり編集を終わらせコンビニへ向かうといつもは無い人影と白い煙が目に入る






A「私がタバコを辞める時は死ぬ時だけだな、、」






そこにいたのは紛れも無くAだった





一目見ただけで普段と違うと思った。明らかにコケた頬に目の下にはクマが浮き出ていた





まだこの季節には見合わない薄着のAに自分が着ていたパーカーをかけてやると特に何を言う訳でもなくタバコを吸い続ける





連絡を返さない事について問い詰めると"ごめん"と眉を下げどこかしんどそうな表情を浮かべる








『俺もうAの辛い顔見たくねぇんだよ』






気が付けば自分に似合わずそんな事を話していた





取り敢えず立ち話じゃなくちゃんと話を聞かねぇと、と思い俺の家に来るようAに伝える






『取り敢えず俺ん家来いよ、な？』






A「だめ、行かない




大丈夫だから」






まただ。




全然大丈夫じゃねぇくせに、




なんで我慢すんだよ





なんで1人で溜め込むんだよ





なんで俺を頼ってくんねぇんだよ。






いつもならヒョイヒョイ家に上がるヤツとは思えない反応が返ってくれば、俺のパーカーを押し付けてその場を離れようとするA








俺は気が付けば咄嗟にAの腕を引き抱き締めていた






本当に俺らしくねぇな、。





俺はAが持っていたレジ袋を持ち、再び腕を引き自身の家へと向かった

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