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ボールの残像と陰が見えた。
あ、これ、ボール当たる。顔は怪我しちゃだめなのに、怒られるなあ。と咄嗟に腕で顔を隠すと、誰かに抱き締められて真っ暗になった。
「…っう、…ヌナ、当たってない？」
「ディノ、ボール、あたって…」
「僕は痛くないです。ヌナが怪我しなくて良かった」
「あ、え、ありがとう…」
良かった、と笑うディノが、私の知っている可愛いディノじゃなかった。ヌナが怪我しなくてよかったと頭を撫でられる。
こんなディノ、しらない。
柄にもなく真っ赤になった。
ウォヌオッパとクプスオッパに頬を抓られ怒られて、私は参加せず見学しているけど、ずっとドキドキしてる。
するとミンギュが突然、後ろからハグして私のつむじに顎を乗せた。
「なにA、ディノに惚れた？」
「な、に言ってるの、違うよ、！」
「…そんな顔して言われても説得力ないよ」
「…え？」
「俺だって1番に助けたいって思ってるよ。…ディノより、俺が1番にAを守るって、いうか…」
なんか声に覇気がない…？
振り返って見上げたらなぜか、悲しい顔をしていた。何か言わなきゃと息を吸うとそこで試合が終わった声と被った。
ミンギュは笑って、答えにくいこと聞いてごめん、と私の頭を撫でてコートに入る。
そのあとの試合の記憶は、正直無かった。
どうして悲しい顔してたんだろう、ってそればかり。
結果は、夜ご飯を用意するチームから免れたけど、それどころじゃなくて。
宿舎に向かうミンギュの手を取ると、また眉毛を下げて困った顔をした。
「ミンギュ、」
「Aごめんね。俺変なこと言ったでしょ、気にしなくていい」
「…でもミンギュあんな顔して、」
「ヤキモチ妬いただけだから。俺がAに赤い顔させたんじゃなくて、ディノがさせたことに。だからいいの」
ミンギュが無理に飲み込んだように笑う。きっとまた優しいミンギュに甘えて、我慢させてしまった気がする。
ミンギュはまた覇気のない声でまた続ける。
「俺が今度はAを真っ赤にすればいいだけだから、いーの。それに、この試合してるときずっと俺のこと考えてたでしょ？だからそれで満足なの」
ぎゅーっと抱き締められて、頭を優しく包み込まれるように撫でられた。
そういえばミンギュはいつもこうして、メンバーを抱き締めてる。
大切に、大事に。
「あのね私、ミンギュのぎゅーがだいすき」
「…おれもだいすきー！！！」
「ぐえっ」
ミンギュがずっと大事なのは変わらない。
→
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ちゅんちゃん(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！いま�イ泙任△蠅泙后�ページ上部のシリーズ全てを見る、から飛べると思います！ (2021年11月6日 21時) (
レス) id: d1cd92e110 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - おもしろくて一気に読んじゃいました〜！！�△盂擇靴澆任� (2021年11月5日 23時) (レス) @page50 id: 8bf5dbbddd (このIDを非表示/違反報告)
いちご - なんか色可愛いんだが(真顔)面白かったんでホシくんポチっとなしときますねはい。(※彼女は中学生です) (2020年7月27日 21時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 瑪瑙さん» はっ…！！エメラルドの…！エメちゃんの大ファンです！読んでもらえて本当に嬉しいです…！なかなか進まなくてだらだらしたお話ですが、そう思って頂けて嬉しいです…(*`ω´*)もっと頑張ります！ありがとうございます！ (2020年7月18日 0時) (レス) id: 9b4c1ba7dc (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - 文章から感じとれる優しさと愛がいっぱいの雰囲気と主人公と周りのメンバーの愛して愛されるという関係がとても素敵です！私も紅一点物を書いていますがこんな可愛い女の子は書けないです。更新楽しみにしています！ (2020年7月17日 2時) (レス) id: 17f4ccf88a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年7月1日 0時
