【3年A組】せんせー、好きです【今から皆さんは人質です】

好き。 ページ7

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「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅39度⋅⋅⋅⋅⋅」



先生は体温計を見て、ため息をついた。
私はベッドの上で寝ている。⋅⋅⋅⋅⋅⋅冷たい氷枕が気持ちいい。

でも、本当に熱があるなんて思わなかったなあ⋅⋅⋅⋅⋅。

しんどいけど⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅せんせーにお姫様抱っこされちゃったし、ちょっと⋅⋅⋅⋅⋅いや、かなり嬉しい。



「両親は？」

「仕事だと思います⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「お父さんは作家だったよな？ 家に居ないのか？」

「居ますけど⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅今、〆切前で、集中してて電話に気が付かないと思います⋅⋅⋅⋅」


今頃お父さん、目の下に隈作って頑張ってるんだろうなあ⋅⋅⋅⋅⋅。


「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅一人で帰らせる訳にも⋅⋅⋅⋅⋅」


腕組みをして考える先生の横顔もかっこいいなあ、とかやっぱり生徒思いだなあ、とかそんなことばっかり頭に浮かぶ。

じーっと見つめていると、不意に先生がこっちを向く。

ばちっと目が合う。


「ん？ 何か付いてるか？」


「な、何でもっ！！ あ、あの、私、自分でかえ⋅⋅⋅⋅⋅」


「駄目だ。そんなふらふらの状態じゃ、無理だろ？」


「うぐぅ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


「お前は大人しくしてれば良いんだよ」



先生は柔らかい笑みを浮かべて私の頭を撫でた。

ヤバい、きゅんとした⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。


「はい⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「良い子だ」

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