令和から来た私だけど、まぁとりあえず鬼殺隊には入るよね

拾伍　出会いから三ヶ月 ページ18

「師匠、起きてー。」




師匠には敬意を示して敬語でなきゃと思うでしょ？

ちゃんとした師匠なら私だって全力で敬意を払うよ。




「昼まで待て…。」


「待てるわけねえだろ！！今日は布団干すんだよ！！ほら！！さっさと起きて！！………起きろ！！！」




まぁ、とりあえず、家事全般ホントに私に投げ出したのには驚いた。

何から何まで全部だ。まぁ、こういうのは慣れてるからいいけど。

そしてこの師匠、ホントにダメだ。

教えるのを極度に面倒くさがる。

お前から頼んだくせになんだよそれ！！！ってこの三ヶ月何度も怒ったのを覚えてる。

あれ？なんで弟子である私が、師匠を叱ってるの？おかしくない？おかしいよね？どういうことなの？これは。

ねぇどういうこと？




「あー、うるせえなぁ。」


「うるさくないって。ほら起きる起きる。」


「あぁ…………。」


「座ったまま寝るな！！！早く立て！！！ご飯！！！机に置いてあるから！！！はよ食べろ！！！」


「おぅ…。」




修行は午後から、真夜中まで。

午前中に家事を全て終わらせておかなければあとが大変なのだ。

だからできるだけ早く起きて欲しいのに、毎朝これだ。嫌になるわマジで。

そして実はこの男、齢60のジジイだ。

なんだよクソジジイ！！！はよ起きろ！！！老人そういうの得意だろーが！！！

いや偏見だけどさ！！！

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