第91話 不毛で孤独の意思 ページ5
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新田「入校許可は貰ってるっス」
武田「あぁ、君達が…皆若いな」
新田さんが入校許可証を見せると納得してくれた校務員さんは、なんと伏黒のことを覚えていたらしい。
伏黒は「……ども」とぶっきらぼうに挨拶していたけれど、やはり中学時代はかなり目立っていたのだろう。詳しく話を伺いたい所だ。
新田「この人はこの学校長いんスか?」
伏黒「多分…武田さんは正規の方なんで」
新田「じゃ、後任せたっス!!」
伏黒「(職務放棄…)」
新田さんに話を丸投げされた伏黒が話せる範囲の説明を校務員さんにすると、驚いた表情をしながらも顎に手を添えて真摯に話を聞いてくれた。
武田「亡くなったことにも驚きだが、彼等が卒業してもう二十年近く経つのか……覚えているよ、伏黒君程ではないが問題児だったからね。何が聞きたい?」
伏黒「変な噂、悪い噂、黒い大人との付き合い…」
「「「やーい、問題児〜!」」」
伏黒「あとバチ当たりな話とかあれば」
虎杖「ぶべらッ!」
「「ぎゃッ!!」」
真面目に話す伏黒を後ろから指を差して揶揄うと虎杖がゴッ!と殴られ、私達側に倒れる虎杖(80kg)のせいでドミノ崩しのようになり、必然的に後に続く私達にも被害が及んで悲鳴を上げる。
こんな非道が出来る辺り、伏黒は生粋の問題児とみて間違いな…いだっ!ちょっ、今殴られました!!
武田「黒い噂…問題児とはいえ並の中学生の域は出んよ。だが待て、バチ当たり…」
「アレじゃないですか?八十八橋のバンジー」
釘崎「まだいたのかA・B」
「だからXYの方がカッコ良いって…」
釘崎「ポケ〇ンに失礼でしょ」
「………じゃあ、サンとムーン」
釘崎「引っ張られてんだろーが!!」
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作者名:柊ひな | 作成日時:2021年2月26日 21時