第90話 天への刺衝 ページ4
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悪ガキ二人の台詞に三人揃って目を丸くし、ポカンと口を開けたまま黙って伏黒に振り返ると「……俺、中学、ココ」と目を逸らす彼がゆっくり口を開いた。
釘崎「それも驚きだけどそうじゃねぇだろ!」
虎杖「何した、オマエ中学で何した!」
「オイ!こっち見ろやウニ頭!」
三人で寄ってたかって伏黒に詰め寄るも、頑なに目を合わせようとせず、それ以上詳しく語る気がないのか黙秘し始める始末。
余りに強情なので仕方無しに虎杖が「アイツらに聞いた方が早いな」とビシッと悪ガキ二人を指差し、同調するように全員矛先を変えて彼等にガンを飛ばす。
釘崎「おいバカA、バカB、
「異議あり!ABではなくXYの方がカッコ良いと思います!!」
釘崎「モブにXYだと存在感が出るでしょーが」
虎杖「今そこどうでもよくね?」
「俺ら…っていうかこの辺の不良、半グレその他諸々伏黒さんにボコられてますから」
「「「……」」」
想像を容易く超えた発言と、我々の知るウニからは想像出来ないイメージに先程と同様、目を丸くし、開いた口を閉ざすことも忘れて伏黒を振り返る。
伏黒「……ボコッ…た」
釘崎「なんでさっきからカタコトなんだよ!」
虎杖「何してんの?オマエ何してんの?」
「だっから、こっち見ろってウニ頭!」
任務の件は今は置いといて、一度ゆっっっくり伏黒と話す必要があると確信し、会議を開こうとすれば「コラ!!」と響いてきた怒号と共に近付いてきたおじさんによって遮られてしまった。
勿論、胸を撫で下ろした伏黒を私は見逃さなかったので全てが片付いた後にじっくり、ジャムを作る時のようにじっくりと時間をかけて彼に問い質すつもりだ。
武田「何だ君達は!!他校の生徒が入っちゃいかん!!」
釘崎「アンタこそ何よ!!」
虎杖「校務員さんだろ…」
「そんなフルオートでメンチを切るみたいに…」
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第91話 不毛で孤独の意思→←第89話 現役女子高生の喜々基準
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作者名:柊ひな | 作成日時:2021年2月26日 21時