第27話 無言の圧 ページ29
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釘崎「……」
「…あの、『落ちる!ヤバい!』と思った時の咄嗟の行動でして…ホント、ワザとじゃないんです」
釘崎「それで?」
「え、っと…でもほら、落ちた時の下敷きに私がなったんだしお互い様って事で…… 良いクッションになれたと思うし、なんて…は、ははっ…」
釘崎「……」
「すいませんでした」
釘崎「よろしい」
落ちた先は真っ暗で、何も見えなかった。いや、野薔薇ちゃんが近くにいることは先のやり取りから見た通り分かるのだが、それ以外の情報が全く無いのだ。
空間の広さも、間取りも、呪霊の数も。
ただ一つ分かる事は、此処が敵地であるという事。
釘崎「ったく、どこよ此処…」
「待って、野薔薇ちゃんどこ行ったの!?」
釘崎「アンタこそどこ行ったのよ!!勝手に移動してんじゃないわよこんな時に!!」
「一歩も動いてないってば!!」
釘崎「私だって動いてないわよ!!」
先程も言ったが此処は敵地である。ので、大声を出しながらも抜刀し構える。
と、それと同時に感じた呪霊の気配。どこに…と考えてゾッとした。余りにも数が多過ぎるのだ。
「…一人で落ちないで良かった……」
釘崎「良かないわよ、馬鹿…」
それから視認できるようになった呪霊達。
冷や汗が背筋をなぞっていくのを、嫌でも感じた。
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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時