【銀魂】今日もお江戸は平和です ５

第百八十九訓 ページ3

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お登勢「こんなちんちくりんが色街一番の花魁おとすって！？」

キャサリン「ガキガ発 情シテンジャナイヨ！！ウチニ帰ッテ母チャンノ乳デモ飲ンデナ！！」



＿＿といったいった具合で、話を聞いた途端に大爆笑する二人。そんな此処はスナックお登勢。

二人の反応も無理はない。誰もこんな子供が幕府に黙殺されている地下遊郭、吉原桃源郷の花魁を買うだなんて真面目に言われても信じないだろう。


私が気に食わないのか、キャサリンさんに「仕事シロ税金泥棒！！」とか散々文句を言われたので「団地妻に猫耳を生やしただけの化け物が出しゃ張らないでもらえます？」と返す。

それによりギャーギャー五月蠅く喚かれたが、新八くんが「それよりどうするんですか」と遮ってくれたお陰で話の路線が元に戻った。



新八「こんな子供がね、色街出入りしてかつ女性を買おうなんて…」

晴太「ガキじゃない、晴太だ童貞(ガキ)」

新八「てめっ、今何つったァァァ！！何と書いてガキって読んだァァァ！！」

神楽「落ち着くアル童貞(しんぱち)！！」

新八「童貞なめんなァァァ！！三十歳まで童貞貫いた男はなァ！ゴットハンドと呼ばれ地球の鷹という存在に転生できるんだぞ！！」



彼の地雷を発見したと同時に、踏まれたソレ。晴太くんの胸ぐらを掴んで異常に憤慨している様がそれを良く物語っている。

データに書き加えると言い出したたまちゃんをお登勢さんが止める傍らで、怒り心頭な新八くんを宥めるように口を開いた。



「落ち着いて童貞(しんぱち)くん。童貞(やまざき)なんて三十越えてもゴットハンドどころか魔法使いにもなれてないんだよ。つまりそういうことなんだよ。たまちゃん、こっちのデータ加えときな」

お登勢「いらんわそんな情報！！」



元々、常識人枠の彼は暫くすると冷静さを取り戻したようで、晴太くんの胸倉を離してくれた。すると今度は、今まで肩肘ついて黙っていた旦那が口火を切った。



坂田「…ガキの分際で女に興味もつなんざ大したもんだよ。しかも女買うための金を集めようとスリをやってたとは末恐ろしいガキだぜ」

晴太「みなし子のオイラが金を手に入れる方法っつったらこれしかなかったんだよ…」

坂田「花魁買うっつったら莫大な金が必要だろ。その日を生きるのもギリギリなお前がなんでンな事やってんだ」



「正直に話せ」と催促されると、その圧に負けたのか苦しそうに顔を俯かせ、ぽつりぽつりと話し始めた。



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