第百六十訓 ページ18
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もめるな、という土方さんの声に賛同するように「モタモタすんじゃねーよ」と旦那から野次が入った。
改めて下を見ると、土方さんがペシャンコになりそうで。少し反省しながらみんなをこちらに移していると、旦那めがけてバイクが突っ込んで来た。
「銀さんんん!!」と新八くんが叫び、突然な事で受け身をとれなかった旦那がそのままバイクに轢かれ、地面に転がる。
助けに行こうと思うも、離れていた先頭車両が何故かくっついて来て、いよいよ本当に潰されてしまいそうだっため旦那を信じ、みんなをこちらに引っ張る。
ギリギリ全員がぺしゃんこにならずに済み安心していると、刀を抜いて前へと歩く土方さん。多分、伊東さんのもとへ向かおうとしているのだろう。
土方さんの無事を祈りつつ、他のみんなに怪我はないか確認する。と、その時、神楽ちゃんが私を見るなり大声で叫んできた。
神楽「Aどうしたアルかその目!?真っ赤っかになってるアル……救急車ァァァ!!」
「いやいや大丈夫だから、痛くも何ともないから。昔からこうなっちゃう体質なの、気にしないで」
沖田「こんな所に救急車なんて来る訳ねーだろ、頭使え。あ、使える脳がねェお前には無理か」
神楽「んだとコルァ!お前となんか話してねーんだヨ!その口二度と開けなくしてやろうか!!」
土方さんと旦那も大概だが、この二人も全く馬が合わず、喧嘩し出す総悟と神楽ちゃん。総悟は何故わざわざ突っかかりにいくのか、甚だ疑問である。
驚かせてしまったなら申し訳ないが、目が真っ赤っかということは、また"いつもの"が出たんだろう。
馬鹿二人をうるさいと叱りつつ、そんな事を考えていると、新八くんが自分の首を指しながら「体質ってことは体の左側から出てる黒い痣みたいなのもそう何ですか?」と私に質問してきた。
言われてから車両の窓越しに自分を見てみると、真っ黒な痣が体の左側を主として顎下から左手の甲まで広がっていた。殆どは服に隠れて見えていないけれど。
「そうそう、気持ち悪いよねー。ホントどうにかなんないのかな」
沖田「そっか、そういや胸もなかったな。悪かった」
新八「あっ、すいません。別にそういう意味で言ったんじゃ…」
神楽「そゆこと言ってんじゃねーヨ!!ブッ殺されたいアルか!!あン!?」
沖田「なんでィ事実を言ったまでだろーが」
新八「うるせェよ!!いつまで喧嘩してんだ馬鹿二人!!オメーらのせいで会話もままならないわ!!」
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ばる - 更新ありがとうございます(o^^o)短編集も見てみます!応援しています(*^_^*) (2019年10月23日 21時) (レス) id: a4bb1cfb64 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 柊ひなさん» なぜか全く身に覚えのない\マークが入ってしまいました…。なんの意味もないのでスルーしてください(T_T) (2019年9月12日 14時) (レス) id: a4bb1cfb64 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 柊ひなさん» わー!返信頂けると思っていなかったので凄く嬉しいです\(( °ω° ))/申し訳ないことなんてないですよ!柊ひなさんの気が向いたときにでも更新してくだされば私がめちゃめちゃ喜びます\( 'ω')/これからも応援していきますね!! (2019年9月12日 14時) (レス) id: a4bb1cfb64 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» んんん〜〜!!とっても温かい感想ありがとうございます!!自分の妄想を爆発させただけの作品で喜んでくれる方がいるなんて本当に嬉しいです。週一更新を目指しているのですがなかなか出来ず申し訳ない。。。あー引きこもってたい!! (2019年9月11日 23時) (レス) id: 68ffe842de (このIDを非表示/違反報告)
ばる - はじめまして(*^^*)柊ひなさんの小説、原作に忠実かつ主人公が浮いていなくて最初から最新話まで何回も読み返ししているくらい大好きです(o^^o)これからも柊ひなさんのペースでの更新、楽しみにしていますo(^▽^)o (2019年9月6日 22時) (レス) id: a4bb1cfb64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年7月15日 15時