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第九十八訓 ページ4

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山崎「Aさんそろそろ機嫌直して下さいよ。そんな顔してちゃ誰も寄って来ませんって」

「お通ちゃんに会いたかった」

山崎「お通ちゃんには会えませんけど俺がサイン頼んどきましたから。ね?」

「どうせ一枚だけでしょ」

山崎「えっ、一枚じゃダメなんですか?」



土方さんの考えることだ。きっと私がお通ちゃんと会ったら仕事が手につかなくなると思ったのだろう。そこまで極端な人間ではない。人のことを勝手に解釈しやがって。



「そこは普通二枚貰うの。保存用と売却用で1枚ずつ。ホント分かってないよ、お前」

山崎「普通じゃないですよそんなん!!売却用って…最低だなアンタ!!」



だけどこんな仕打ちはあんまりだ。どうせ私が山崎と真面目に仕事してる時にみんなはお通ちゃんに会ってデレデレしているのだろう。

私だけじゃなく山崎もお通ちゃんに会うことは出来ないからそれなりにショックであるようだが、今は仕事中と切り替えてるようだ。



山崎「愚痴は後でいくらでも聞きますから今は静かにしてて下さい!!大声出してちゃ誘拐されないですよ!!」

「お前が一番うるさい」



隣で女装した山崎の大声に耳を塞ぎつつ、今が夜であることを思い出す。お通ちゃんのことですっかり忘れていたが、私達は今誘拐されようとしているところだった。

山崎調べによると、ここら辺で敵さんが女の子を攫っていると聞いて来たのだが、かれこれ一時間はこうしてベンチに座ったままだ。


いつもより丈の短い着物に、カツラ。攫われるためだとしてもこんなに足を出していると風邪を引いてしまいそうだが、この服はきっと山崎の好みなのだろう。



「若い娘がこんな夜更けに出歩いて何してるのかなァ?」



「もう帰らない?」と言い出しっぺの私が山崎に話しかけようとした時、突然肩を抱かれてそんなことを言われた。声がした方に振り向くといたのは男の人で、四、五人はいる。

近くには車も停められており、恐らくコイツらが誘拐犯なのだろう。


思いの外近くに会った顔にビビったので右ストレートを決め込んでしまいそうだったが隣に座っていた山崎に腕を掴まれ、それは叶わなかった。



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設定タグ:銀魂 , 原作沿い , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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クローバー - タイトルの第が大になっていますよ (2022年10月23日 19時) (レス) @page25 id: f7867713b9 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ミクさん» 洒落にならない数々のミス申し訳ありません。一通り目を通し修正してきました。ココがまだおかしい、という箇所がありましたらお手数ですがまた教えて頂けると幸いです。すみません。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 時々、坂田「銀さんたぶらかして」みたいな感じになって最初の「の前の名前が違っていることがあります (2021年8月5日 13時) (レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - MEIさん» ありがとうございます!テスト、なんとか終わりました!!テストお疲れ様です!2週間以上も前ですけど(笑) (2019年6月7日 7時) (レス) id: bb6b3491df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年5月12日 12時

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