第九十三訓 ページ46
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「チャイナぁ!俺より目立つな!!それからお前んトコの大将ずっとウンコしてました!」
「何ィィ!?ウンコ!?てめっ、俺がどんだけ苦しい戦いしたと思ってんだ!!」
「うるせェェ!!てめーんトコの大将もデケーのたれてたんだよ!」
「デカくねェ!見たのかお前。俺のウンコ見たのか!!」
緊張感など全くない会話を流しながら妙ちゃん元へ向かう。口を開こうとすると突然妙ちゃんが俯いたので焦ったが、深呼吸をして妙ちゃんの背中を撫でる。
「…私、みんなの所に帰りたい…」
俯いていて様子は窺えないが、震える声の妙ちゃんに「一生会えなくなる訳じゃないんだから泣かないでよ」と、微笑みかける。
「妙ちゃんは笑った顔が一番似合うと思うの。だから妙ちゃんの悲しそうな顔なんて見たくないよ。似合ってない」
「…私、」
「私、妙ちゃんのこと好きだよ。みんなもそう、妙ちゃんのことが大好きだからここまで来た。
新八くん泣いてたよ。泣いてる姉上を見送ることなんて出来ないって。いつまでもそんな顔してたら新八くんが可哀想」
「…っ、私…ごめん、なさいっ」
抱きついて来た妙ちゃんの背中に腕を回し「なんで謝るの」と笑いかけながら視線を外に向けると、丁度、新八くんが大将であるおじいさんの皿を割っていた。
とどのつまり、我々の勝ち。
喜ぶ近藤さん達の声が聞こえたのか顔を上げた妙ちゃんに、行くように促す。
「俺から離れるなっつったのに、今までどこ行ってたんでィ」
前を行く妙ちゃんに続いて皆の所に行こうとしたら土方さんに肩車されてる総悟からそんな事を言われた。
「勝手にいなくなったのはそっちでしょ」と言い返しいつもより高くなった背にそっちこそどこで何してたらそうなったのか聞くと「別に」とはぐらかされる。沢尻エリカ?
「よォ、方向音痴。急にいなくなるからビックリしたぜ。お前それ、才能あるよ。方向音痴の才能」
「おっと、こんな所に粗大ゴミが。土方さんの体に障るといけないので捨てておきますね」
私の頭に手を乗せたと思うと、ウザいことこの上ない笑顔で言ってきたものだから、旦那の髪を掴んで焼却炉はないかとキョロキョロ辺りを探す。
そのチリチリの頭もっとチリチリにしてやろうか。
「いだだだだ!!離せ方向音痴!!」
「竜の鉤爪ってアレ、本当に人間の頭蓋骨割れるんですかね?」
「だァァ!!それサボの技!今試すな!!」
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柊ひな(プロフ) - 桜さん» 面白い……!?そう言って頂けるとお世辞だとしてもとても嬉しいです!更新頻度がバラバラで申し訳ない限りなのですが、私の出来る範囲で頑張っていこうと思います!コメントありがとうございます! (2019年5月4日 0時) (レス) id: de18b107bf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメント失礼します。初めて読まさせていただきましたが、すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年5月2日 18時) (レス) id: 7ff3846d52 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 折角お誘い下さったのに本当にごめんなさい!!!!!そんな私がこんな事を言うのはおこがましいと分かってはいるのですが、また別の機会に誘って下さると嬉しいです。長ったらしくてすいません。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 軽く調べて見たのですが、まぃさん!素晴らしく可愛いですね!(見た目の清楚さが特に)だからこそド素人の私が書いてしまうとキャラ崩壊が半端じゃなく事故作品にしてしまう気がして、ミリアさんに迷惑をかけると思うんです… (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - お誘い下さりありがとうございます!銀魂恋愛合作!!是非ともご一緒にやらせて頂きたいのですが、私自身たくっちさんの動画を拝見した事がなく、名前なら知っているのですがご期待に添えるようにはできないと思います。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年4月17日 22時