【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第九十一訓 ページ44

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「天下の柳生と自分で言ってた割には脇が甘いようで。あら、この皿よく見ると醤油ついてません？」



「こんな皿よく腕に付けていられましたね〜」「私だったら絶対ムリ〜」とニヤニヤしながらナメた口調で言えば、ワナワナと震え出してブツブツ喋るオカマ。


大きい声で喋ってくれなきゃ分からないと伝えれば、「そのふざけた顔面叩き潰してやるゥゥウウ！！」と襲い掛かって来た。



「いや〜ん武ちゃん怖〜い♡バカにされて怒っちゃったのかな？動きがブレブレですよ。勝負なんですから、いついかなる時も冷静でいなくちゃ」



人を煽るために付けられたような口でバカにしながら相手の攻撃を軽々と避け、足を引っ掛け相手を転ばす。相手を見下ろした状態のまま倒れ込んだオカマの横に奪った皿を落とすと、パリンッと割れる皿。



「オカマな上にドが付くMだァ？キャラ濃すぎなんだよ。自分のキャラ整理整頓してから出直して来い」

「くっ…アタシの負けね…今の攻め、中々…良かった、わよ…バタッ」

「いやただ転ばせただけなんですけど。つーかバタッって自分で言うな」



思い切り叩いてもビクともしないくせに転ばせたらめちゃくちゃダメージくらうって意味分かんねーよ。私の力が弱いってか？そーいうことなのか？

そんな疑問が残ったものの、オカマは伏せたまま動かなくなってしまった。まさか本当に転ばせただけで気絶したわけではないと思うが、顔に耳を近づけるといびき声が聞こえたので、恐らく寝ているのだろう。


ふぅ、と息を吐き近くの柱に寄りかかって座り込む。すぐ終わるかと思ったけれど、そこそこ時間が掛かってしまった。皆は無事に皿を割れているだろうか。



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