【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第五十九訓 ページ12

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騒ぎながらも歩いて行くと、なんとびっくり。外に出て来てしまった。


驚いたのはそれだけじゃない。目の前には空に浮かぶ大きな軍艦。その中でも一番手前の軍艦から聞こえてくる間延びしたおっさんの声…これは少々マズいことになった。

まだ神楽ちゃんを、旦那とも合流していないのに。



「…最悪。あの人頭おかしいからな…」

「あの人って、軍艦に乗ってる人のことですか？」



不思議そうにしてる新八くんと助けてもらえると思ったのか安心した顔をしているバ…バカ皇子だっけ？教えてもらったのに名前忘れちゃった。



「破壊神、松代片栗虎。頭のネジ大分外れててさ、もしかしたらココ壊されるから。そうなる前に止めよう」



軍艦の目の前に来るように走って行くといたのは星海坊主。神楽ちゃんを探しに来たんだろう。驚いた顔をされたが彼と話してる時間はない、詳しい話は後で聞こう。

幸い、頭からなんか生えてる二人はお偉いさん。これを使わない手はない。



「貴様らァァ！このオッサンが目に入らねーかァァ！！」

「とっつぁん今撃ったらバカ皇子が死ぬよー。そんなことになったら国際問題になるって、一回考え直し…」



……アレ、何か撃とうとしてない？
何かチャージしてる音が聞こえるんだけど、



「ヤバイってコレ！！早く逃げ…」

「それ私の酢昆布ネェェェ！！」



テンパる私たちの下から飛び出てきたのは神楽ちゃんと旦那。良く分からないが、見つかって良かった。

だがしかし、それでチャージ音が止まる様子はなく、ピンチなことに変わりはない。



「早く逃げろォ！！おっさん知らないからな！おっさんは一切責任を取りません！ごめんなァA！！グッドラック！！」



グッドラックじゃねーだろ。諦めんなよ、そこは頑張れよとっつぁん。本格的なピンチに叫ぶバカ皇子と付き人さんにメガネを探す新八くん。神楽ちゃんなんて星海坊主の髪食べちゃったよ。



「ぎゃあああああああ何すんのォォォォ！！お父さんの大事な酢昆布がァァ！！」

「おいィィ何食ったんだ！出せェ！ハゲるぞ！そんなもん食ったらハゲるぞ！」

「ハゲるかァ！お前ホント後で殺すからな！」



別のところで全然関係ない話をして騒ぐバカはほっとこう。止めに入ったトコで意味はない。



「アレ、何だこの音」



瞬間、こちらに向かって放たれた砲撃。

流石の私も、死を覚悟した。



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