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◇3 ページ3













A「…ひ、平野くんそろそろ離れよっ…か?」




靴も脱がずに玄関先で暫くわたしをぎゅーっとしてまったく動く気配のない平野くんにそう言えば


少し不満そうに"うーん"といいながら、渋々離れる平野くん






紫耀「ってか、なにこれ。めっちゃいい匂いするんだけど」




リビングに荷物を置くなり、そう言ってダイニングテーブルの方へ駆け寄っていく




紫耀「えっ!やばい!まってこれAさんが作ってくれたの??うまそー!!」



A「…ごめん。勝手にキッチンとか使っちゃって… 大したものじゃないんだけど…」




紫耀「早く食べよ!」




こんな出しゃばったことしちゃって、引かれるかな…ってわたしの心配なんてポイっと、片手ですっ飛ばして


キラキラした目でわたしを見てそういう平野くんに


わたしは微笑みながらうん、と答えた







ラフな格好に着替えを済ませた平野くんと向かい合わせに座る



紫耀「いただきます」


A「いただきます」



きちんと両手を合わせていただきますをする平野くんは



紫耀「えー、なにから食べようかな。全部うまそう」



迷いながらも最初に肉じゃがへとお箸を伸ばした


その顔色をドキドキしながら伺っていると


ぱくっと、口にした瞬間





紫耀「やばい…超おいしい」





目をまん丸にして固まって、呟くようにそう言った




A「…よかった笑」



紫耀「Aさん天才すぎ。全部本当においしい」



A「大袈裟だよ笑」





平野くんはもぐもぐと口にいっぱい詰めながら


口に運ぶたびに何度も何度もベタ褒めしてくれて


作りすぎてしまった料理を全て残さず食べてくれた




紫耀「ごちそうさまでした!Aさん本当にありがとう」


A「あの…まだ他にもあって」


紫耀「ん?」




わたしは立ち上がり冷蔵庫からあるものを取り出す

 


A「たまたま見た雑誌に平野くんが載ってて…それで誕生日知ったの

もうとっくに過ぎちゃっててごめんね。…でもそれでもわたしもお祝いしたくて

プレゼント、なにがいいか分からなくて決められなかったからせめてと思って…」




紫耀「…俺の誕生日なんかよかったのに

なんだよこんなサプライズもあんの?嬉しすぎるんだけど」





グラサージュした艶のあるチョコでコーティングした表面に


イチゴやラズベリーをデコレーションした手作りのケーキ


23の蝋燭に火を灯し


部屋の電気をそっと消すと


平野くんはほっぺを膨らませて


ふぅ…っと蝋燭の火を消した















◇4→←◇2



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たむ - 素敵な作品をありがとうございます!更新楽しみにしています。 (2021年7月4日 5時) (レス) id: 7855f798e1 (このIDを非表示/違反報告)
akp4(プロフ) - このお話大好きで今日また読み返しました!更新待ってますね (2020年12月20日 3時) (レス) id: af01429ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年10月12日 12時) (レス) id: ea80b9bbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Airi Lucus(プロフ) - とてもすてきな作品ですね!読めて幸せです。続き楽しみにしてます! (2020年6月26日 22時) (レス) id: f4cd5f6b5f (このIDを非表示/違反報告)
りん - 続編の更新ありがとうございます!主人公と年齢が近いので気持ちに共感しながら読まさせてもらっています(^^)大好きな作品です!更新大変かとは思いますが応援しています! (2020年5月25日 0時) (レス) id: 3e5d36f14c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わわ | 作成日時:2020年5月23日 19時

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