家族の形【太宰治】〜りん様リク〜 ページ19
云わなくちゃいけない…
でも、云えないんだ…
このことを彼が知ったら彼が…
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太宰side
Aの様子が最近おかしいような気がする。
私が何を言っても大丈夫だと言って無理に笑っている。
そんな時だった彼女が倒れたのは。
太宰「A！」
『あ、治！ごめんな心配かけちゃってなんか立ち眩みみたい・・・』
そう言ってAは申し訳なさそうに笑った。
真実はわかっているけど云いだせない…
云ってしまったら彼女は何処かへと消えてしまうようなそんな感覚がして…
太宰「A、私に何か言うことはないかい？」
すると彼女はぎこちなく微笑みなんでもないよと云った。
白いベットの上細い手でそう言った。
『治？どうして泣いてるの？』
自分でもわからなかった。
なぜ自分が涙を流しているのか…
太宰「分からない…でも、Aが消えてしまいそうで怖いんだ…」
少しの間二人の間に沈黙が続いた。
最初に口を開いたのはAだった…
『治、取り乱さないで聞いてほしい…実はね私妊娠したの…』
太宰「それは、ほんとかい？！そうだ、名前を考えなくちゃね！」
これほど喜びが溢れたことはなかった…
でもそんな喜びも次の瞬間にしてかき消された。
『うん、真実…でもね私この子産んだら死んじゃうかもしれないんだって…』
幸福が絶望に変った。
太宰「嫌だ…もう大切な人がいなくなるなんて…」
もう何も失いたくない…
『治…でも私がいなくなったとしてもこの子がいる。それにまだ死んではないでしょ？』
そう云ってAは微笑み私の手を握った。
あれから十ヶ月経ちAのお腹も目立ち始めたころ…
陣痛が始まりAは病院へと運ばれた。
私はAの手を強く握ったその手は微かに震えていた。
『治…』
酸素マスク越しのその声は少し掠れていた。
『まだ・・・！まだ死にたくない！一緒に生きたい…この子に逢いたい…これはこれは願っちゃいけないのかな？』
太宰「そんなことない…私だって君たちと生きたい。」
『私、頑張るよ…』
そう云ってAは行った。
無事でいてくれ‥私にはそう願うことしかできなかった。
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・・・２→←ツンデレ彼女【中原中也】〜二次オタコミュ障様リク〜
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ライシェル - とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2018年9月14日 4時) (
レス) id: 0dbef1eb61 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ﾊｯ!(ﾟﾛﾟ)匿名様ありがとうございますm(_ _)m亜虎様までしっかりと書かせていただくのですみませんm(_ _)m (2018年8月29日 15時) (レス) id: cb91f74d79 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 亞虎さん» 今はリクエスト停止と書いてありますよ。 (2018年8月29日 7時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 夜桜 つくさん» 今はリクエスト停止と書いてありますよ。 (2018年8月29日 7時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
亞虎 - リクエストします…梶井しゃん甘めお願いします… (2018年6月12日 6時) (レス) id: bdecceb14b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cjs146406/
作成日時：2018年5月16日 16時
