優しさは毒2【ノーマン】(菫の花) ページ14
｢今日も見事に避けられちゃったか…｣
｢お前やっぱなんかしたんじゃねぇの？｣
お皿を手に持ち、ぽつりと呟けば隣に立ったレイに聞こえていたらしい。
何かしたって…何もした覚えないんだけどなぁ。
｢特に何も。｣ ｢アイツが嫌がる事も？｣
｢するわけないでしょ。｣
まぁそうだな、とニタニタ笑うレイを軽く睨み付ける。
笑う所じゃないんだよ、と怒りたい気持ちを抑えて僕はするりとレイから楽しそうにエマと一緒に笑い合っているAへ視線を移動させる。
やっぱり僕、何かしちゃったのかな…後で聞いてみるか。
避けられる前に捕まえて、と僕は考えながらすぐに視線を手元に戻した。
遊び時間＿＿＿＿＿
廊下を歩きながら辺りをキョロキョロ見渡す。
｢A〜｣
たまに探している人物の名前を呼びながら。
外にはいなかったから中にいるのかと思ったけど…あと残るは図書室か。
廊下の突き当りにある図書室の扉に触れ、僕はガチャッと扉を開く。
本の独特な、でも何処か落ち着く香りが立ち込める図書室に僕は
足を踏み入れ本棚の間を縫いながらAを探す。
｢あ…｣
と、一番奥の扉から離れた本棚の更に奥の方でAは座り込んで寝ていた。
椅子に座らず本棚に背を預けすーすー、と寝息を立てる姿に声をあげようとした口を抑えクスッと笑ってゆっくりと近付く。
彼女にカーディガンを羽織らせ、
目線が会う程度にしゃがむと同時に彼女のピンク色の唇が薄く開いた。
｢の……ま、ん…だい、す…き。｣
へらっとまるで花が舞いそうなほど柔らかく笑った彼女に目を見開く。
寝言？僕が好きって…Aは僕を嫌っているはずじゃ…
様々な疑問が頭の中で駆け巡る中、自然と僕の右手は動いた。
そっとAの雪の様な白い肌に手を添え撫でる。
途端、彼女は小さく呻き声を上げながら薄らと目を開いた。
｢…………ッ!?｣
暫くぼーっと僕を見つめたA、そして目が覚めきると同時に勢いよく立ち上がる。
そして、逃げる様に早足で扉の方へと向かう彼女の背中を慌てて追いかけると
手首を掴み扉へと押し付ける。
これでもう逃げられない、掴まえる作戦は取り敢えず成功だ。
｢はっ、離して…っ!!｣
薄らと瞳に涙を浮かべ僕を睨み付ける彼女に少し罪悪感を覚えながら
嫌だ、離さない、と僕は首を振ってAを真っ直ぐに見つめる。
｢離してほしいんだったら教えてよ＿＿＿｣
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ドラゴン - 神作品の作者さんだらけじゃないですか！全部すごく面白くて‥‥更新頑張ってください！ (2019年3月3日 9時) (
レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
おうとつ - 作者さん豪華すぎません！？なんと言うか、私得の方々ばかりで…！！見ててすっごく楽しいです！！ぬんさんの触れたいってやつ設定から何まで素晴らしいと思いました！それに相沢恋さんのは夢主ちゃんが可愛くって面白くって！菫の花さんの話もすっごく癒されました！ (2019年2月27日 13時) (レス) id: 19c8a82e34 (このIDを非表示/違反報告)
はにかみ - 作者欄が豪華……!ワタ愛完結おめでとでーす！相沢さんの名前を見て速攻来たww応援してます！ (2019年2月26日 19時) (レス) id: a2358f35c9 (このIDを非表示/違反報告)
あやあや - ワタ愛終わってしまったので、悲しい気持ちと嬉しい気持ちがごちゃごちゃになりながら見ました！！…本当に面白かったです…。ぬんさんの小説も、シリアスで面白かったです！良いですね、こう言う番外編！ (2019年2月26日 18時) (レス) id: 34be4b000a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬん、菫の花、相沢恋 x他3人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年2月26日 18時
