優しさは毒1【ノーマン】(菫の花) ページ13
【著作：菫の花】
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朝、いつもの元気なエマの声で目が覚める。
私は1人準備を素早く終わらせると次に子供達の世話へ取り掛かり
それが終わるとみんなと一緒に食堂へ。
｢おはようA、エマ。｣
｢はよ。｣
入ると同時に食料庫から出てきたノーマンとレイに挨拶される。
にっこりと柔らかく笑って片手を上げるノーマンと
ニヤッと笑いながらも短く挨拶をするレイ。
隣に立ったエマはおはよー！と、元気よく2人に挨拶をするが私は違った。
チラッとノーマンの顔を一瞥に直ぐに顔を背けると小さく口を開く。
｢…おはよ。｣
呟かれる程度の声でそう言うと、私は｢エマ、行こう｣と彼女の手を引いた。
え、ええっ？と困惑するエマはチラチラと2人…いや、ノーマンを気にしつつも着いてくる。
なんでノーマンを気にするかって？そんなの決まってる。
私が何時も彼にばかり冷たい態度をとってできるだけ避けているからだ。
もうここ何ヶ月かはまともに口を聞いていない、急な私の異変に気付いてきっと彼女は何とかしようとしてきたけど私が聞く耳持たずなので心配しているのだろう。
そんなエマに少しの苛立ちと嫉妬心を抱いてしてしまう。
貴方はとても彼から想われているのにそれを気付かないなんて、
私の避けている意味が無いじゃないか。
それとも何？私を苦しめたいの？こんなの私が辛いだけなの知ってるよね？
知ってて貴方はこの状況を面白がってるの？
あぁ、駄目だ…エマはこんな酷い子じゃないのに私の中でどんどん酷い子にされて行く……
醜い、自分がとても醜い、だから振り向いてもらえないんだ。
だから彼はエマが好きなんだ。
誰彼構わず助けて心優しい笑顔いっぱいのエマが、私とは正反対のエマが…
｢A、大丈夫？｣
ほら、私がこんなに醜く汚れた考え方をしているのにそんな私にも優しい。
でもそれが辛い、痛い、もう苦しいの…私に優しくしないで欲しい。
私はそんな優しさが大っ嫌いなんだから。
彼、ノーマンを避ける理由もそれ………"優しさ"
ノーマンはエマと同じ様に誰にでも優しい、エマには特に。
だってエマが彼の想い人なんだから当然だ。
そう分かっているのに貴方の純粋な優しさという名の毒で勘違いしてしまいそうになるのよ。
馬鹿みたいよね？その内、私はこの
苦しさにも辛さにも耐えられなくなって行って…次第に彼を避け始めた。
なのに…なんでそんな悲しそうな顔するの？
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ドラゴン - 神作品の作者さんだらけじゃないですか！全部すごく面白くて‥‥更新頑張ってください！ (2019年3月3日 9時) (
レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
おうとつ - 作者さん豪華すぎません！？なんと言うか、私得の方々ばかりで…！！見ててすっごく楽しいです！！ぬんさんの触れたいってやつ設定から何まで素晴らしいと思いました！それに相沢恋さんのは夢主ちゃんが可愛くって面白くって！菫の花さんの話もすっごく癒されました！ (2019年2月27日 13時) (レス) id: 19c8a82e34 (このIDを非表示/違反報告)
はにかみ - 作者欄が豪華……!ワタ愛完結おめでとでーす！相沢さんの名前を見て速攻来たww応援してます！ (2019年2月26日 19時) (レス) id: a2358f35c9 (このIDを非表示/違反報告)
あやあや - ワタ愛終わってしまったので、悲しい気持ちと嬉しい気持ちがごちゃごちゃになりながら見ました！！…本当に面白かったです…。ぬんさんの小説も、シリアスで面白かったです！良いですね、こう言う番外編！ (2019年2月26日 18時) (レス) id: 34be4b000a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬん、菫の花、相沢恋 x他3人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年2月26日 18時
